◎核は使ってもよい兵器になった
核は大量破壊兵器だから、核先制攻撃が起きると容易に全面核戦争に移行するから、冷戦下では核は使えない兵器として存在する。よって沢山核を持っている方が核を抑止力として機能させ得る。これが核抑止力の基本大原則だった。ところが、これが中国が過去20年にわたってこっそり核戦力を増強し続けたことで、崩れてしまった。
いまや核は「使える兵器」になった。ICBM大陸間弾道弾搭載の核は、戦略核とされ、これに対し小型核は局地戦で使える戦術核として、主として旧ソ連戦車隊の西ヨーロッパへの奇襲攻撃における西側の通常兵器での劣勢を挽回する手段として開発が進められてきた。要するに小型核は以前から使える兵器だった。
ところがここに来て、全面核戦争を辞さないで、大型核をも使用する考え方の国が台頭してきた。それが中国である。
『かつて毛沢東は、「アメリカの核兵器など怖くない」とし次のように語ったという。「中国には広い国土がある。よって核兵器を落とされたところで、その効果を吸収してしまう。国民の多くが核爆弾で死んでも、中国人が全滅するわけではない」』
(日本人が知らない「アジア核戦争」の危機/日高義樹/PHPP31から引用)
共産主義の国は相手国を戦乱に陥れて、その混乱に乗じて自国の権益を伸ばすという基本戦略があるようで、前の大戦では日本もこれにやられたふしがある。核戦争によるアメリカの混乱もそうしたチャンス・メークに過ぎないと考えているのが謀略家毛沢東の面目躍如といったところだろうか。
核が実戦では使えない兵器であることを前提にして核戦略を組み立てた時代は終わった。天安門事件では民主化を叫ぶ丸腰の学生たちを戦車や銃で惨殺したように、民主主義に対してリスペクトのない国家が、西側民主主義国に対して核によってそのような挙に出る可能性があることをようやくアメリカも気が付き始めたのだろう。
なにしろ、中国は冷戦下においては、アメリカの軍事的友好国の一つの位置づけであって先端軍事技術をどんどん供与され続けてきたそうだから、これまでのアメリカのあまちゃんな対応の責任は大きい。
戦前の国士内田良平は、出口王仁三郎の盟友だったが、中国の獰猛な本質を早くから見抜いていた。GHQのために戦後そうした議論が表に出ることは封印され続けてきたのだろう。
それと全面核戦争が起こったら、中国人は生き残るかもしれないが、核の冬などの気象異変は全地球に及ぶことなどおかまいなし。そんな姿勢は、大気中のPM2.5が基準の何十倍になっても排出ガス規制を進めない中国各都市のマスク人民のテレビ映像で日々確認できるようになってしまった。
核は大量破壊兵器だから、核先制攻撃が起きると容易に全面核戦争に移行するから、冷戦下では核は使えない兵器として存在する。よって沢山核を持っている方が核を抑止力として機能させ得る。これが核抑止力の基本大原則だった。ところが、これが中国が過去20年にわたってこっそり核戦力を増強し続けたことで、崩れてしまった。
いまや核は「使える兵器」になった。ICBM大陸間弾道弾搭載の核は、戦略核とされ、これに対し小型核は局地戦で使える戦術核として、主として旧ソ連戦車隊の西ヨーロッパへの奇襲攻撃における西側の通常兵器での劣勢を挽回する手段として開発が進められてきた。要するに小型核は以前から使える兵器だった。
ところがここに来て、全面核戦争を辞さないで、大型核をも使用する考え方の国が台頭してきた。それが中国である。
『かつて毛沢東は、「アメリカの核兵器など怖くない」とし次のように語ったという。「中国には広い国土がある。よって核兵器を落とされたところで、その効果を吸収してしまう。国民の多くが核爆弾で死んでも、中国人が全滅するわけではない」』
(日本人が知らない「アジア核戦争」の危機/日高義樹/PHPP31から引用)
共産主義の国は相手国を戦乱に陥れて、その混乱に乗じて自国の権益を伸ばすという基本戦略があるようで、前の大戦では日本もこれにやられたふしがある。核戦争によるアメリカの混乱もそうしたチャンス・メークに過ぎないと考えているのが謀略家毛沢東の面目躍如といったところだろうか。
核が実戦では使えない兵器であることを前提にして核戦略を組み立てた時代は終わった。天安門事件では民主化を叫ぶ丸腰の学生たちを戦車や銃で惨殺したように、民主主義に対してリスペクトのない国家が、西側民主主義国に対して核によってそのような挙に出る可能性があることをようやくアメリカも気が付き始めたのだろう。
なにしろ、中国は冷戦下においては、アメリカの軍事的友好国の一つの位置づけであって先端軍事技術をどんどん供与され続けてきたそうだから、これまでのアメリカのあまちゃんな対応の責任は大きい。
戦前の国士内田良平は、出口王仁三郎の盟友だったが、中国の獰猛な本質を早くから見抜いていた。GHQのために戦後そうした議論が表に出ることは封印され続けてきたのだろう。
それと全面核戦争が起こったら、中国人は生き残るかもしれないが、核の冬などの気象異変は全地球に及ぶことなどおかまいなし。そんな姿勢は、大気中のPM2.5が基準の何十倍になっても排出ガス規制を進めない中国各都市のマスク人民のテレビ映像で日々確認できるようになってしまった。