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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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メスマーとエーテル体の機能

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◎潜在意識コントロールとエーテル体操作

パリのメスマーは、フランス革命前夜、動物磁気という名のエーテル体の機能活用による病気治療を盛んに行って、今見ても、彼の理論と観点はエーテル体の基本的諸機能を的確に捕えているように見える。

催眠によるトランスの機能について、メスマーは以下のような疑問を、今後自分が取り組みたい研究テーマとして列挙している。
(※眠れる人=催眠性トランスにある人)

『一、眠れる人はいかにして自分の病気はおろか他人の病気をも診断できるのか?

二、眠れる人は何の「医学的訓練」もなしに最も効果的な治療法をどのようにして見出すのか?

三、いかにして眠れる人はあらゆる距離を隔ててものを見、また未来の出来事を予見できるのか?

四、いかにして眠れる人は自分以外の者の意志に対して何かを感じ取ることができるのか?

五、なぜ眠れる人は常時これらの能力を行使できないのか?

六、いかにすればこれらの能力に熟達することが、できるのか?

七、動物磁気という手段を用いた場合、これらの現象がより頻繁に、また極めて顕著な形で発生するのはいかなる理由によるのか?

八、これらの現象について人々が無知であることによりいかなる社会的な影響を及ぼしてきたか、現在の状況は、どうか?

九、この現象が濫用された結果どのような害悪が引き起こされるか?』
(ウィーンから来た魔術師 (ヒーリング・ライブラリー) 精神医学の先駆者メスマーの生涯/ヴィンセント・ブラネリ/春秋社P285から引用)

彼はトランス性催眠で起こる作用について以上のように特有の事象を把握していたが、さらにその原理を探ろうとしている。ただそのアプローチの仕方は、起こる現象から原理を引き出そうとする演繹的アプローチであり、そこに神の姿はない。

東洋であれば、クンダリーニ・ヨーガ、道教、古神道などエーテル体技法をも取り込んだ冥想法があるものであり、その道においては、伝統と冥想体系の中に位置づけがあるのだが、メスマーは着眼は秀逸だったが、神には行きつけていなかったようだ。

西欧はいまだに無神論者に対しては厳しいようで、こうした神に至る体系から独立した疑似科学的なものに対しては、魔術だの異端だのというきわものの扱いを受けがちなものだ。

果たしてメスマーの晩年はフランス革命直後の時期にあたるが、寂しい晩年であったようだ。

逆に現代は、潜在意識を本人が意識しないままに他人が操る技術がとんでもなく進化しつつある邪悪な時代という側面があり、メスマーの予期した悪い方向に行っている。

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