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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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魔術、錬金術、占星術

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◎現代的なタロット・リーディング

古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマ、キリスト教支配の中世から近代へと西欧は、その歴史を積み上げて行ったが、その背後で蠢いていたのは、魔術、錬金術、占星術の三つの異教の伝統だった。

そして20世紀。ヒトラーに対して、演説の振り付けを行ったハヌッセン。ハヌッセンは、実はヒトラー出世の呪術を行っていた。

1932年暮れ、ハヌッセンはヒトラーに呼ばれて来年の運勢を占うように求められた。

占星術師でもあったハヌッセンは、政権を獲得するには、まだ少々障害が残っているとし、その障害を除くために、ある呪法の実現を提案した。それは、満月の夜にヒトラーの生まれた故郷の町に戻り、そこの肉屋の庭に生えているマンドレークを掘り出して来ることだった。

1933年の元旦にヒトラーの求めに応じてハスヌッセンは、マンドレークをヒトラーに届けた。

ハスヌッセンは1933年3月、妻と共にベルリンで暗殺されるが、ヒトラーは一時欧州大陸を席巻するにまで成った。

悟りと縁のない占星術も魔術もブラックであり、世の中の地獄を拡大するだけ。錬金術には悟りの香りとシンボリズムが満載だが、何人がそれに気が付いたのだろうか。

タロットという言葉は、トーラーのもじりだと言われ、ユダヤ教の色濃いものであったが、1980年以降は、ユダヤのシンボリズムなどお構いなしで、OSHO ZEN タロットを始め、自由自在なタロットが続々と出現しているのは、アクアリアン・エイジの面目躍如である。

最近見たHoly Light tarot(スマホで買えます)は、錬金術書のシンボリズム満載で、ゾディアックも書いてあり、魔術である伝統的タロットと錬金術と占星術のコラボになっていて、面白い。

タロットの絵柄からもインスピレーションは得られるが、21世紀人は、視界のこの光景と取り巻く音を聞き守ってインスピレーションを得るのが、現代的なタロット・リーディングだと思う。

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