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言の葉の誠の道、八十と七十五

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◎天地を動かす言霊

明治天皇御製
「天地を動かすという言の葉の誠の道を誰か知るらん」

言の葉の誠の道とは言霊学のことであって、既に江戸時代には相当に体系化されたものがあり、出口王仁三郎がそれを進化させた

明治天皇のパートナーとされる昭憲皇太后が一条家よりお輿入れの折、そのお道具の中に『言の葉の誠の道』に関する書物が入っていた由。

出口王仁三郎ファンにとっては、言霊とは七十五声が常識だが、八十が見え隠れすることも意識しておきたい。

出口王仁三郎の霊界物語では正統宗教として三五教(あなない)が一貫して登場してくる。七十五とは、3×5×5=75であって、三と五で成り、5が重なって強調される。

日本国は八十島。霊界物語では、多くの悪人悪神として八十曲津(まがつ)が頻出してくるように、八十は、どちらかといえば悪い意味のものが多い。

改めて現象生成衰滅の原理としての言霊について霊界物語を読み直すと、第73巻9章香具の木の実の段に、各国の国魂神を産んだ母体として八十比女神が登場している。

これは、主神、天之峯火夫の神が、庭の非時(ときじく)の香具の木の実を、左守の神に命じて八十個むしりとらせた。そこで主神がスの言霊を唱えると八十の香具の木の実は、八十比女神に変身した。

 『御鈴ふる厳の言霊幸はひて
  八十比女神は現れましにけり

顕津男の神の神言は八十比女を
  御樋代として国をひらけり

 国々の国魂神を清らけく
  生みおほせたる八十の比女神』
(霊界物語第73巻9章香具の木の実の段から引用)

言霊の八十(やそ)のちまたに夕占(ゆふけ)問ふ
占(うら)まさに告(の)る妹(いも)は相寄らむ
(大意:道の辻で夕方に辻占いしてみた。すると占いでは、はっきりと「あなたの思い人はきっとあなたに寄ってくるでしょう」と告げる。)

これは詠み人知らずの万葉集の歌。ポイントは、『言霊の』が『八十のちまた』の枕詞になっているところ。万葉の古い日本語では、八十の持つ本来のポジティブな意味を解っていたのだ。

ただし、天地は『心願成就』のように恣意的な心願では動くまい。

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