Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

有を変容させて無のなかに返す

$
0
0
◎最後の奇蹟は最初の奇蹟より大きい

ユダヤ教ハシディズムから。
『天と地との創造は、無から有を展開させることであり、上なるものが下なるものの中に降りることである。

しかし、存在界から身を離して、つねに神に着く聖者たちは、真剣に神を眺め、捉えるのである――――――彼らは有を変容させて無のなかに返すのだ。

そしてより不可思議なことはこれである、無すなわち下なるものを上へと高めることである。「最後の奇蹟は最初の奇蹟より大きい」とゲマラに書いてあるように。』
(忘我の告白 叢書・ウニベルシタス マルティン・ブ-バ-/編 田口 義弘/訳 法政大学出版局P254-255から引用)
※ゲマラはタルムードの中の一部。

この文では、無は最初の方では上だと言い、最後の方では下だと言うので落ちつかない。

『上なるものが下なるものの中に降りる』は、トリスメギストスの『下なるものは上なるものの如く、上なるものは下なるものの如く』に似る。

最初の奇蹟は天地創造であって、第七身体の無から第六身体の有に之(ゆ)くこと。これに対して、下のものなる第六身体の有から第七身体の無に之くことは、その前段として、個なる人間を飛び出るということ。個なる人間から見れば、有も無も全体なので、そこで視点の逆転のみならず、存在そのものの一変が起こる。

タロットでは吊るされた男であり、北欧神話のオーディンは木から9日吊るされた。

その人間的視点において、無が下であり、有が上だと言うのだろう。

今まさに過去最大の奇蹟が起きようとしている時代である。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>