◎太陰、黒い太陽からサラマンダー
昨夜は中秋の名月だった。地平線近くに巨大な月が上がり、見る者をして、“冷”を感じさせられる。冷えは、わびさびに連なる重要な感覚。
物質レベルではない重要な天体としては、出口王仁三郎の太陰があって、また洋の東西を問わず黒い太陽がある。一方西洋錬金術にはウルカヌスがある。
ウルカヌスは、水星の更に太陽に近い内側を公転するとされる惑星。19世紀にアマチュア天文学者のエドモン・モデスト・レスカルボーがウルカヌス(バルカン)を発見したと報告する騒ぎがあったりしたが、以後は、想像上の惑星とされた。
ところが、ウルカヌスは、ローマ神話に登場する火の神ムルキベル。ギリシア神話では鍛冶神ヘーパイストス。
ところがそれ以前の17世紀の錬金術書「逃げるアタランタ」の図版XXIXの寸鉄詩(短い説明文)は以下のとおりであり、ヴルカヌスの機能が暗示されている。
『サラマンドラは赤熱する火の中で活気づく。
ヴルカヌスよ、燃え盛る火からそれが
逃がれないようにと慎重にこれを威嚇する必要はない。
石もまた不断の火の中に生まれる。
それ(サラマンドラ)は冷であり、火を消して気ままにそこを逃れ出る。
一方これ(石)は熱であり、この熱を悦ぶ。』(逃げるアタランタ/マイアー/八坂書房P263から引用)
※サラマンダーと不動明王の近似は注目されるべき。
ダンテス・ダイジも七惑星に加えウルカヌスの記述があり、無視すべきものではないことを暗示している。
世に非科学的、迷信とされるものは多いが、神秘学の世界では、重要な見落としにつながることもあることに注意が要る。
この時代の科学的とは、物質的あるいは感覚刺激的みたいな意味が強い。冥想修行者からみれば、いわゆる科学ではすべてをカバーしようとはせず、意図的に捨象が行われているように見える。
昨夜は中秋の名月だった。地平線近くに巨大な月が上がり、見る者をして、“冷”を感じさせられる。冷えは、わびさびに連なる重要な感覚。
物質レベルではない重要な天体としては、出口王仁三郎の太陰があって、また洋の東西を問わず黒い太陽がある。一方西洋錬金術にはウルカヌスがある。
ウルカヌスは、水星の更に太陽に近い内側を公転するとされる惑星。19世紀にアマチュア天文学者のエドモン・モデスト・レスカルボーがウルカヌス(バルカン)を発見したと報告する騒ぎがあったりしたが、以後は、想像上の惑星とされた。
ところが、ウルカヌスは、ローマ神話に登場する火の神ムルキベル。ギリシア神話では鍛冶神ヘーパイストス。
ところがそれ以前の17世紀の錬金術書「逃げるアタランタ」の図版XXIXの寸鉄詩(短い説明文)は以下のとおりであり、ヴルカヌスの機能が暗示されている。
『サラマンドラは赤熱する火の中で活気づく。
ヴルカヌスよ、燃え盛る火からそれが
逃がれないようにと慎重にこれを威嚇する必要はない。
石もまた不断の火の中に生まれる。
それ(サラマンドラ)は冷であり、火を消して気ままにそこを逃れ出る。
一方これ(石)は熱であり、この熱を悦ぶ。』(逃げるアタランタ/マイアー/八坂書房P263から引用)
※サラマンダーと不動明王の近似は注目されるべき。
ダンテス・ダイジも七惑星に加えウルカヌスの記述があり、無視すべきものではないことを暗示している。
世に非科学的、迷信とされるものは多いが、神秘学の世界では、重要な見落としにつながることもあることに注意が要る。
この時代の科学的とは、物質的あるいは感覚刺激的みたいな意味が強い。冥想修行者からみれば、いわゆる科学ではすべてをカバーしようとはせず、意図的に捨象が行われているように見える。