◎エーテル体−65
3.エーテル体の性質 治癒=ヒーリングの本丸−6
チベットの観想法による癒し−2
◎見て名付ける
まずは、トゥルク・トンドゥップの四つの基本段階について再掲。
【四つの基本段階】
一、癒すべき問題を認識する
二、力の源泉を信頼する
三、癒しの方法を実践する
四、癒しの結果を得る
『心の中で思考が具体的なかたちをとれば、それだけ力も大きくなる。四つの技法はその事実にもとづいている。見ることによって、ものごとは、より生き生きと、じぶんに関係づけられる。
何かに名前をつければ、それに力を与えることになる。
思考の力によって、じぶんとの関係が生まれる。どんな特徴をもっているか感じれば、それに包まれる。力や効果を信じれば、それは事実になる。
たとえば、悲しみを癒すためには、四つの基本段階に、四つの瞑想技法を応用するべきだ。
まず、最初に悲しみをイメージとして見る。静かに、リアルに悲しみを認識する。悲しみの感覚や感情が生まれてきたら、そのまま放置する。そうすれば、感情は解放される。
悲しみの感情が集中している場所―――頭、喉、胸、みぞおち―――を特定することは、必ずしも必要ではないが、助けになることがある。
身体全体が緊張しているように思われることもあるだろう。悲しみがどこにあるにせよ、氷の塊のようなイメージとして、視覚化しなさい。そうすれば、不健康な部分に、癒しのイメージをもって触れることができる。
病の現実を視覚化し、感じ、名前をつけ、信じ、しかもそこに足踏みしなければ、何が問題か、把握する助けになるし、直接にそれを癒すことができる。
力の源泉を、太陽のような光の球として見なさい。熱、至福感、そして無限の広がりをもったものとして見るのである。
癒しの媒体を視覚化しなさい。光の束が力強く燃え上がり、ただそれに触れるだけで、身体の中の悲しみの氷を溶かすことができる、とイメージしなさい。
それはちょうど、氷に投げかけられる、灼熱の太陽光線のようだ。
光の開放空間に、温かさと至福感と喜びが広がる。明るく輝く癒された光の身体になったとイメージしなさい。
二番目にこういうイメージを見るだけでなく、悲しみ、力の源泉、癒しの媒体、癒しの達成に名前をつけ、認識しなさい。
三番目に、悲しみを見たり、名前をつけるだけでなく、感じなさい。ただし、感情に埋没してはいけない。
力の源泉を感じなさい。
癒しの媒体となるエネルギーを感じなさい。そのためには、癒しのエネルギーに呼びかけ、このエネルギーを、じぶんの必要と状況に合わせたかたちに変えなさい。煩悩を吹き払う浄火の大風、生き物をはぐくみ、やさしく慰める雨、光のエネルギーや火の浄化力、あるいはそれ以外のどんなものでもかまわない。じぶんに合った癒しの手段に変えるのである。
温かさと、至福感と、喜びと、強さと、開かれた空性の感覚の癒しのエネルギーによって、完全に満たされていると感じなさい。
最後には、それ以上考えたり、イメージを追いかけたりしないで、ただリラックスして、じぶんがもっている感情に心を開きなさい。』
(心の治癒力/トゥルク・トンドゥップ/地湧社P166-168から引用)
これで見ると、第二段階の力の源泉とは太陽のような光のビジョンである。また第三段階の癒しの実践とは、癒しの媒体の視覚化=見て名付けることである。
そして見たり名前を付けたりするだけでなく、感じるとは、自分でクリエイトしたヒーリングのパワーを受け入れることにより、ヒーリング・パワーのサイクルを作ること。
大いなるかな名付けの威力よ。名づけは、記憶術として知られるだけではなく、想念を現実世界に定着化する手法であった。それをこれほどまでに懇切丁寧に説明してくれている書は極めて稀だといえる。
そしてまた、この手法を自分勝手な願望に用いる人には陥穽が待つ。
ところで「開かれた空性の感覚」って、予備知識のない白紙の状態の人にイメージが湧くものだろうか。簡単に言うけれど、これこそチベット密教流の所定の修行階梯を経ないと感じもつかめないものなのではないか。
これで終わりではなく最後に仕上げがある。(続く)
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まずは、トゥルク・トンドゥップの四つの基本段階について再掲。
【四つの基本段階】
一、癒すべき問題を認識する
二、力の源泉を信頼する
三、癒しの方法を実践する
四、癒しの結果を得る
『心の中で思考が具体的なかたちをとれば、それだけ力も大きくなる。四つの技法はその事実にもとづいている。見ることによって、ものごとは、より生き生きと、じぶんに関係づけられる。
何かに名前をつければ、それに力を与えることになる。
思考の力によって、じぶんとの関係が生まれる。どんな特徴をもっているか感じれば、それに包まれる。力や効果を信じれば、それは事実になる。
たとえば、悲しみを癒すためには、四つの基本段階に、四つの瞑想技法を応用するべきだ。
まず、最初に悲しみをイメージとして見る。静かに、リアルに悲しみを認識する。悲しみの感覚や感情が生まれてきたら、そのまま放置する。そうすれば、感情は解放される。
悲しみの感情が集中している場所―――頭、喉、胸、みぞおち―――を特定することは、必ずしも必要ではないが、助けになることがある。
身体全体が緊張しているように思われることもあるだろう。悲しみがどこにあるにせよ、氷の塊のようなイメージとして、視覚化しなさい。そうすれば、不健康な部分に、癒しのイメージをもって触れることができる。
病の現実を視覚化し、感じ、名前をつけ、信じ、しかもそこに足踏みしなければ、何が問題か、把握する助けになるし、直接にそれを癒すことができる。
力の源泉を、太陽のような光の球として見なさい。熱、至福感、そして無限の広がりをもったものとして見るのである。
癒しの媒体を視覚化しなさい。光の束が力強く燃え上がり、ただそれに触れるだけで、身体の中の悲しみの氷を溶かすことができる、とイメージしなさい。
それはちょうど、氷に投げかけられる、灼熱の太陽光線のようだ。
光の開放空間に、温かさと至福感と喜びが広がる。明るく輝く癒された光の身体になったとイメージしなさい。
二番目にこういうイメージを見るだけでなく、悲しみ、力の源泉、癒しの媒体、癒しの達成に名前をつけ、認識しなさい。
三番目に、悲しみを見たり、名前をつけるだけでなく、感じなさい。ただし、感情に埋没してはいけない。
力の源泉を感じなさい。
癒しの媒体となるエネルギーを感じなさい。そのためには、癒しのエネルギーに呼びかけ、このエネルギーを、じぶんの必要と状況に合わせたかたちに変えなさい。煩悩を吹き払う浄火の大風、生き物をはぐくみ、やさしく慰める雨、光のエネルギーや火の浄化力、あるいはそれ以外のどんなものでもかまわない。じぶんに合った癒しの手段に変えるのである。
温かさと、至福感と、喜びと、強さと、開かれた空性の感覚の癒しのエネルギーによって、完全に満たされていると感じなさい。
最後には、それ以上考えたり、イメージを追いかけたりしないで、ただリラックスして、じぶんがもっている感情に心を開きなさい。』
(心の治癒力/トゥルク・トンドゥップ/地湧社P166-168から引用)
これで見ると、第二段階の力の源泉とは太陽のような光のビジョンである。また第三段階の癒しの実践とは、癒しの媒体の視覚化=見て名付けることである。
そして見たり名前を付けたりするだけでなく、感じるとは、自分でクリエイトしたヒーリングのパワーを受け入れることにより、ヒーリング・パワーのサイクルを作ること。
大いなるかな名付けの威力よ。名づけは、記憶術として知られるだけではなく、想念を現実世界に定着化する手法であった。それをこれほどまでに懇切丁寧に説明してくれている書は極めて稀だといえる。
そしてまた、この手法を自分勝手な願望に用いる人には陥穽が待つ。
ところで「開かれた空性の感覚」って、予備知識のない白紙の状態の人にイメージが湧くものだろうか。簡単に言うけれど、これこそチベット密教流の所定の修行階梯を経ないと感じもつかめないものなのではないか。
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