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炭火を贈る

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忘牛存人まで

太元は江戸末期の臨済宗の禅者。

『炭火のはなむけ
かつて太元は伊予の行応禅師に従って修行していた。参禅の日々も過ぎて太元が、伊予を去ろうとする時に、行応は、
「わしにはおまえの出立にくれてやるものがないが、これがせめてものはなむけじゃ」
といって、火箸ではさんだ炭火を太元の掌にのせようとした。修行のできた太元ではあったが、さすがにこれを受けることができなかった。

行応の真意が分からなかった太元は、一室にこもり七日間を徹して究明にはげみ、再び行応に参じた。

行応はまた真っ赤に燃えた炭火をはさんで出した。するとそのとたん太元は師の意を悟ることができた。

行応もそれを知り炭火をもどし、太元が去るのを許した。

修禅者の師資は、かくのごとくあるべしと、当時の禅林では美談としてこれを伝えた。』
(禅門逸話選 上 禅文化研究所P248から引用)

ここまでタイムリーに弟子の山場を見抜ける師匠とそれに答えた弟子のセットが美談となった。

現代世界は、今まさに掌に炭火を置かれようとしている。これが現実であって逃げようがない。直面するしかない。人類はその問題を超克できるのか。

忘牛存人までいけるか。

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