◎Perfect Human
この世にPerfect Humanなどいないが、この世にPerfect Humanが存在できる場所がある。それがカルト。
NKT34は、オリエンタルラジオの中田敦彦34歳をカルトの教祖に見立てた、カルトのパロディとしての楽曲であり、組織宗教全体を揶揄していると見れないことはない。非課税の宗教団体は、言うなれば無敵であり、まともに仮想敵として誹謗しようものならどんなしっぺ返しが来ないとも限らないが、この時代のカルトをカリカチュアとして軽やかで息もつかせぬアナウンスで褒めたたえてみせた相方の藤森慎吾の隙のなさは第一級の語り部の技である。
ダンスの最後の方ではメンバー全員は中田を向いて合掌礼拝、当の中田の振るタクトは、あまりの稠密さと高速さで、受け入れる信者たちはおろおろするばかりだが、指揮棒の空回り感とパラパラみたいなのを踊るバックダンサーの無表情が心地よい。
やはり時代は、本物で揺るぎないスピリチュアルを待望しているのだなと思った。
この世にPerfect Humanなどいないが、この世にPerfect Humanが存在できる場所がある。それがカルト。
NKT34は、オリエンタルラジオの中田敦彦34歳をカルトの教祖に見立てた、カルトのパロディとしての楽曲であり、組織宗教全体を揶揄していると見れないことはない。非課税の宗教団体は、言うなれば無敵であり、まともに仮想敵として誹謗しようものならどんなしっぺ返しが来ないとも限らないが、この時代のカルトをカリカチュアとして軽やかで息もつかせぬアナウンスで褒めたたえてみせた相方の藤森慎吾の隙のなさは第一級の語り部の技である。
ダンスの最後の方ではメンバー全員は中田を向いて合掌礼拝、当の中田の振るタクトは、あまりの稠密さと高速さで、受け入れる信者たちはおろおろするばかりだが、指揮棒の空回り感とパラパラみたいなのを踊るバックダンサーの無表情が心地よい。
やはり時代は、本物で揺るぎないスピリチュアルを待望しているのだなと思った。