535年のクラカタウ島大噴火と世界的低温化
◎達磨の逝去との関連 「西暦535年の大噴火/デイヴィッド・キーズ/文芸春秋」によれば、スマトラ島とジャワ島の間にあるクラカタウ火山の大噴火により、以後2~3年程度世界的低温に見舞われた模様だ。 以後数年世界的に農作物の不作が続き、欧州ではペストが蔓延。日本では、仏教とともに日本へ朝鮮からの大量の移民が発生したが、移民の持ち込んだ天然痘の大流行で、相当数の死者が出たと見られる(日本書紀)。...
View Article冥加
◎神々の大恩に対して感謝 冥加というのは、もともとは、気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵のことで、また、思いがけない幸せのことも言う。 現代人は、「おかげさまで」と答えることがあるが、それが冥加の名残。冥加を感じ取る感性が一つのカギである。 出口王仁三郎の随筆「謝恩の生活」から...
View Articleただ、そのままに見て。そのままに聞け。
◎他人の教えは大いに人を誤らせる 関ケ原の宿屋の親爺だった至道無難禅師の即心記より 『教えは大いに人を誤らせる。それを習うとなお誤りを犯す。 ただ、そのままに見て。そのままに聞け。 ありのままにものを見れば、見る我はない。 ありのままにものを聞けば、聞く我はない。 見ず聞かず思わず知らぬ思い出を 何とてをのが他になすらむ (見ず聞かず思わず知らぬ思い出を...
View Article達磨のいた最底辺の時代
◎ミッション・インポシブル スワミ・スリ・ユクテスワの世界の2万4千年サイクルでいえば、世界が最悪の底辺に来たのが西暦499年であって、これから上昇に転ずる。499年から2499年までが魚座の時代で次の2千年が水瓶座の時代。 達磨は、530年頃没したが、彼はまさにそのどん底の時代にわざわざインドから海路広州に入り、師の命により中国布教を行った。...
View Article悪事を働いている自覚
◎すべての人が神を知っている時代へ 日々、ほとんどの人が自分は何がしかの悪事を働いていると自覚しつつ、社会全体で地獄的な時代を形成し続けている現代。 その悪事をしているという自覚が、反作用としてこの地獄から抜け出そうという巨大なモチベーションを生んでいる。...
View Article正受慧端の母、旅の雲水をやりこめる
◎現代人ならここまで簡単にはやられまい 正受慧端は、江戸時代の禅僧で、至道無難の弟子にして白隠の師である。 至道無難と正受慧端のやり取りを見ると、もったいなくも無難手書きの修行メモをもらったとたんに、正受慧端は火にくべて無難をあわてさせるなど、時に師匠を上回る徹底ぶりをみせている。 正受慧端は、幼少のときから悟りの兆候は見えており、その母の機根も相当なものであったことがうかがわれる。...
View Article朴槿恵自叙伝 絶望は私を鍛え、希望は私を動かす
◎PTSDと完全呼吸法 朴槿恵が失脚した。 朝鮮の女性実力者の悲劇といえば、李氏朝鮮の第26代国王・高宗の王妃であった閔妃殺害事件がある。これを指揮したのは、当時の朝鮮公使三浦梧楼。三浦梧楼は長州の人物であって、以後歴代の朝鮮総督が長州系の人物で占められているのが、今の安倍首相の朝鮮との強いつながりの源流なのだろう。...
View Articleヴィヴェーカナンダとラーマクリシュナのタッチ
◎死と向かい合う ヴィヴェーカナンダが師匠のラーマクリシュナに二度目に出会った時、ラーマクリシュナはエクスタシーの状態で近寄り、何事かをつぶやき、目をヴィヴェーカナンダにじっと向け、右足をい彼の体の上に置いた。 これによりヴィヴェーカナンダは、壁や部屋や寺院の庭はもとより、全世界、そして彼自身さえも空中の中に消えていくのを見た。彼は死と向かい合っていると確信した。...
View Article一切万事知らぬ事なき人こそは
◎弥勒の神の化身なりけり 2016年12月19日、トルコの首都アンカラで、ロシアのアンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が何者かに銃撃され死亡。クリスマス前の時期、起こってはならないことですね。 出口王仁三郎の弥勒神の歌。小弥勒は覚者のこと。 『一切万事知らぬ事なき人こそは弥勒の神の化身なりけり 小弥勒次々名乗り上げにつつ綾の高天(たかま)に集まり来たらむ...
View Article素敵な没頭、苦しい没頭
◎素敵なピークタイムもいつか悪夢に変ず 何かに没頭しているときに、同時にそれに注意していなければならない。これは、あらゆる行について言える。 没頭するというのは、とりあえず満足している瞬間だから、その没頭が素敵な時間であればあるほどそこから抜け出したいとは思わないもの。 ところがそんな楽しく愉快な体験でも、いつかは自分が飽きて退屈になってしまう。...
View Articleマザーテレサとレズビアン
◎性倒錯と歪んだ生活環境 OSHOバグワンのつぶやきから、彼はまず同性愛とは倒錯だと断ずる。そして、 『同性愛とは、カトリック修道院の中で生まれたものだ。だからカトリック教義の一部だ。もちろん秘密の部分だが内的な関連がある。...
View Articleおののきの日
◎幽斎の欠如、不足 ユダヤ人の風習の中にはおののきの日(ヤミン・ノライーム)というのがある。 神は元旦に、人々の行為を記録する記録の書を開き、向こう一年を生きながらえることができる者の名をそこに書き入れる。 名前を書き入れられる資格のある者は、過去の行いが善い者と進んで罪を告白しようとする者、罪を繰り返さない決意をしている者。...
View Articleイエス・キリストの師匠ヨハネ
◎救世主と自称せず ヨハネはヨルダン川でイエスにユダヤ教の洗礼を施した。ヨハネは何千人にも洗礼を施したが、宗教組織は作らず、救世主であるとも自称しなかった。...
View Article一休、霊照女の画像に賛す
◎阿ホウ居士の娘 南宋の画人牧渓の描いた霊照女の画像を大切に持っている人がいて、一休に賛を入れてもらおうと持ってきた。 霊照は、ホウ居士の娘であって、ホウ居士が坐脱しようと時をうかがっていたら、先に坐脱したという並々ならぬ冥想修行者。ホウ居士は富裕層だったが、家財珍宝すべてを舟に積み洞庭湖に沈めてから、竹細工を売りながら清貧な生活を送り修行に打ち込んだという。ホウ居士は馬祖の弟子。...
View Article前前前世
◎人生の悲惨とリアリズム 前前前世は、人気映画『君の名は。』の主題歌で、RADWIMPSの楽曲。 過去世を知る話は最近2つ出会った。一つはナルタンの本で彼女自身が自分の複数の過去世を追体験してしまう話。...
View Article応無所住而生其心
◎すべてが見知らぬ 金剛経の応無所住 而生其心(おうむしょじゅう にしょうごしん)は、沢庵禅師の不動智神明録では、心を止める所なくその心を生ずべしと読む。 しようと思う心が生ずれば、そのする事に心が止まるものだが、その時に止まることなく心(悟り)を生ずべし。...
View Article伯家神道の予言
◎国体は滅亡するのか 伯家神道は、代々白川伯王家に伝えられていた宮中の神事を司る神道で、明治初期に途絶えた。同時に伯家神道が伝えていた宮中の神事も途絶した。 これは、明治5年に明治5年(1872年)に皇室祭祀が、白川家から宮内省式部寮に引き継がれたことを指すのだろう。...
View Article累卵の危険な時期
◎瑞能神歌の二段目など オバマ大統領のレームダックは2017年1月19日まで、同時に朴槿恵大統領は職務停止中であり、北朝鮮にとっては千載一遇の時期となっている。 こうした折柄、出口王仁三郎の未来予言の中核は、瑞能神歌である。その中でも昔から注目を惹いているのは二段目三段目のところ。 叙述は日清戦争、日露戦争、大東亜戦争(5年にわたる世界戦)と進む。...
View Article2016年の終わり
◎外側に求めるのもダメ、内側に求めるのもダメ 結構きつい一年だった。 唐代の禅僧臨済は、真正のものを外境に求めてはいけないとしたが、ダンテス・ダイジは内側に求めるのも外境に求めるのと実質的には同じであって、どちらも臨済の言うようにダメなのだと喝破した。 脱亜入欧を標榜し、世界の列強に伍すべく国力増強に努めた明治の日本。この1年明治の宗教を調べていくうえで、またいくつかの発見があった。...
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