Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

移民受け入れ問題とベンシラの知恵

$
0
0
◎だれかれ構わず座敷ヘ通すな。

アメリカや中南米諸国のように移民で成立している国と東アジアや西ヨーロッパや日本のように移民がアウトサイダーである国では、おのずと移民の扱いは異なる。

中東や中国のように歴史的に、ほとんどどの時代にも食い詰めた人々が流浪していた国では、難民移民の扱いはおのずと厳しくなる。中国は、つい100年前まで、村全体で乞食ツアーを何百キロもするのがあたりまえのような国だったのだ。

ベンシラの知恵にこんな部分がある。
『二九
だれかれ構わず座敷ヘ通すな。ずるい人間の罠は多い。

三〇
驕る者の心は籠のなかの囮のうずらに似ており、またスパイのように相手がしくじるのをうかがっている。

三一
彼は美点をも汚点に変えようと網をかまえ、(神の)えりすぐられた者に泥を塗る。

三二
火花で炭は燃えひろがり、悪人は血を流さんものとすきを狙う。

三三
悪事を目論むならず者は警戒せよ。さもないと、汚名を着せられたまま一生終わらないとも限らない。

三四
赤の他人を家庭に入れてみよ。もめごとにつづくもめごとできみは七転八倒し、家人にまでよそよそしくされることになろう。』
(聖書外典偽典 2 旧約外典 日本聖書学研究所/編 教文館P109から引用)

中国では性善説と性悪説があり、どちらを選ぶかは、自分の好みの問題かと人の好い日本人は思うのだが、本場中国では、赤の他人に対しては九分九厘性悪説となる。

中国人は、相当な善人であっても食い詰めればやむなくあるいは平気で悪事をするものだということを知っているのだ。管鮑の交わりはそうした例。いわんや難民や移民をや。

日本では基本、来客に対しては『おもてなし』。それは美風ではあるが、ならずものの本性を隠した相手では、根こそぎ持っていかれる。

そうした日本人の善い点に付け込んでいるのが、振り込め詐欺。振り込め詐欺は遠からずこうした美風を破壊するのだろうと思う。

ベンシラの知恵はそうした消息を2千年以上前から伝えている。

そして日本人も食い詰め始めれば、治安の悪化が急速に進むのだろうと思う。最近の犯罪ニュースを聞くと、そうした兆候を感じる。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>