Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

沢庵禅師の太阿記-1

$
0
0
◎活人剣

太阿とは、活人剣のことである。悟りを以って世を渡るということであって、銃刀法に登録した名刀を持って時々振り回すことではない。

沢庵禅師の太阿記の本文。
『蓋し兵法者は勝負を争わず、強弱に拘わらず、一歩を出でず、一歩を退かず。

敵、我を見ず、我、敵を見ず。
天地未分、陰陽到らざる処に徹して、直ちに功を得べし』

天地未分、陰陽到らざる処とは、第六身体、アートマン、密教でいう空のことであり、過去現在未来すべて一つながりのもののことである。ここに立って初めて、我と敵は一身同体であるから、敵も、我を見ないし、我も敵を見ない。

これは、ノンデュアリティの理屈であるが、理屈であるうちは何も起こらない。

そこで、人は自我の死を通過し復活しないと、そこのところはわからない。ノンデュアリティは理屈の理解でなく、体験とは言えない体験を通らないと本物にはならない。

太阿記では、禅冥想(Zen Meditation)という行が前提となっている。坐ってなんぼ。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>