◎人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた
水爆で破壊される市街地は10キロ四方にすぎないなどというばかげた新聞記事まで見かけるようになった。
実際に水爆が用いられたら、下手をすれば日本列島は一瞬にして吹き飛ぶのだが、そんなことは当たり前だし、物騒だからマスコミもなぜか言わない。
水爆の威力は、原爆の50倍とも500倍とも言われる。だが威力が大きすぎるので、その後それを応用した、人間だけ殺す核兵器(中性子爆弾)、機械だけだめにする核兵器(EMP効果)など、妙ちくりんなものが開発されるようになり、核砲弾、核爆雷、核地雷、核機雷など核兵器の小型化という軍事戦略的には非効率なものの開発が行われるようになって久しい。
爆弾には誘導とか精度という技術があるが、水爆の被害範囲1千キロでは、誘導も精度ももはや意味をなさない。
文明を持つ相手国を言うことを聞かせるために、相手国に対し水爆を打ち込めば、相手国全体は、一瞬にして焦土と化し、その何千年もの文明は失われる。水爆を打ち込んだ加害国家の得るものは、何千万もの傷病者と放射能で汚染された広大な荒野だけである。
これを水爆による効用は少ないと軍事学者は云う。
今核戦争を始めれば、いくつかの国と文明は壊滅するので、勝者である国家の得る利益は、第二次世界大戦の勝者であった国家が得た利益より、全然少ない。
さらに、最初に通常戦争が行われたとすると、通常戦争で劣勢な核保有国家は、挽回するためにすぐ核兵器使用に踏み切りがちである。結局、それは全面核戦争に移行することにより、通常戦争で得べかりし勝利国のメリットを帳消しにする。
こうして水爆時代の戦争は、たとえ通常戦争で始まっても最後は相互の文明も人間も壊滅するようなことになる確率が相当に高い。
これが今の時代。
マタイ伝24章38-41
『すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。
そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。
そのとき、ふたりの者が畑にいると、ひとりは取り去られ、ひとりは取り残されるであろう。
ふたりの女がうすをひいていると、ひとりは取り去られ、ひとりは残されるであろう。』
今日も人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしている。
水爆で破壊される市街地は10キロ四方にすぎないなどというばかげた新聞記事まで見かけるようになった。
実際に水爆が用いられたら、下手をすれば日本列島は一瞬にして吹き飛ぶのだが、そんなことは当たり前だし、物騒だからマスコミもなぜか言わない。
水爆の威力は、原爆の50倍とも500倍とも言われる。だが威力が大きすぎるので、その後それを応用した、人間だけ殺す核兵器(中性子爆弾)、機械だけだめにする核兵器(EMP効果)など、妙ちくりんなものが開発されるようになり、核砲弾、核爆雷、核地雷、核機雷など核兵器の小型化という軍事戦略的には非効率なものの開発が行われるようになって久しい。
爆弾には誘導とか精度という技術があるが、水爆の被害範囲1千キロでは、誘導も精度ももはや意味をなさない。
文明を持つ相手国を言うことを聞かせるために、相手国に対し水爆を打ち込めば、相手国全体は、一瞬にして焦土と化し、その何千年もの文明は失われる。水爆を打ち込んだ加害国家の得るものは、何千万もの傷病者と放射能で汚染された広大な荒野だけである。
これを水爆による効用は少ないと軍事学者は云う。
今核戦争を始めれば、いくつかの国と文明は壊滅するので、勝者である国家の得る利益は、第二次世界大戦の勝者であった国家が得た利益より、全然少ない。
さらに、最初に通常戦争が行われたとすると、通常戦争で劣勢な核保有国家は、挽回するためにすぐ核兵器使用に踏み切りがちである。結局、それは全面核戦争に移行することにより、通常戦争で得べかりし勝利国のメリットを帳消しにする。
こうして水爆時代の戦争は、たとえ通常戦争で始まっても最後は相互の文明も人間も壊滅するようなことになる確率が相当に高い。
これが今の時代。
マタイ伝24章38-41
『すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。
そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。
そのとき、ふたりの者が畑にいると、ひとりは取り去られ、ひとりは取り残されるであろう。
ふたりの女がうすをひいていると、ひとりは取り去られ、ひとりは残されるであろう。』
今日も人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしている。