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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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一切の世界を得て、すべての欲望を満足させる

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◎開運グッズから

前段の『アートマンとブラフマンの違い1,2』に出てくる『一切の世界を得て、すべての欲望を満足させる』とは、開運の極みであり、人間の欲望の終着点である。

寺社のお札やお守り売り場に行ってみよう。開運グッズは花盛りである。

家内安全
商売繁盛

良縁成就
交通安全
厄除け
病気平癒
学業成就
旅行安全
心願成就
工事安全
海上安全
社内安全
合格
必勝
安産

武運長久
恭喜発財


頭や理屈でわかっていても、本当に身に沁みないと、欲望の極みから先には一歩も進めるものではない。
それは他人から教えられるものでなく、自分でわかるようにならないとどうしようもないものである。だからナチケータスには教えてくれなかった。

何かやり残した欲望があると、その先には進めない。

天国と地獄の結婚などというおどろおどろしいチャッチ・フレーズにしているのも意図的なものかもしれない。

世間一般に、赤ちゃん、子供は、まず両親の愛を受けて育てられるべきであり、その保護は少なくとも思春期頃までは続けられるべきであるといわれるのは、そうしないと子供は、まともに、素直には育っていかないからである。

人はそうして何度も何度も新たな欲望を持ってはそれを実現していき、また別の欲望を持ってはそれを実現していくことを繰り返して、自分を形成、確固たるものにしていく。そうした土台がないと、不条理、絶望にまともに直面することなどできやしないし、多くはやり残した願望実現の方にパワーを注ぐことの方が多いのではないか。それが内心堂々めぐりであることがわかっていても。

だから『一切の世界を得て、すべての欲望を満足させる』まで輪廻転生をやめない。だが、輪廻転生をやめないそいつは誰なのか。

◎エクスタシス 夢の夢なる-46
◎現代文明あるいは現代人のウィークポイント-35
◎輪廻の主体-5


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