◎高級神霊路線から只管打坐へ
21世紀も20年になんなんとするが、未だに高級神霊に何かあるように期待している人が多いのは奇妙なことである。
クリシュナムルティは、初期の頃、星の教団にあって、マトレーヤ=ミロク菩薩の乗り物として自分の肉体を明け渡すということを予定されていた。
クリシュナムルティは、神智学協会で大師とされていた高級神霊クークフーミーにもマイトレーヤにも会ったことがあった。
そしてそのような神智学協会の思惑とは裏腹に、クリシュナムルティは、自分の肉体をマイトレーヤに明け渡し、マイトレーヤの化身として生きることを拒否し、只管打坐の悟りを終生説き続けた。
密教系、クンダリーニ・ヨーガ系にあっては、高級神霊あるいは、先賢に教えを伝授されることは珍しいことではない。そうしたルートですら何を伝授されたかが明らかにされることはほとんどないのであるが。
只管打坐では、大悟を経た後は、マイトレーヤらしくなるわけでなく、その人は自分らしくなる。クリシュナムルティも結局自分らしく生きただけだった。
20世紀にいわば釈迦の再臨みたいになることをペザント夫人とかリード・ビーターは期待したのだろうが、そうはならなかったのだ。
この一件は、肉体乗り換えのトライアルではあったかもしれないが、未遂に終わった。
肉体乗り換えは、誰が何のために行うのか。
個別人間の死とそれに引き続く輪廻転生というのは、それ自体肉体乗り換えのプロセスでもある。それをことさらに生存中にやってみる意義があるのかということには疑問があると思う。
21世紀も20年になんなんとするが、未だに高級神霊に何かあるように期待している人が多いのは奇妙なことである。
クリシュナムルティは、初期の頃、星の教団にあって、マトレーヤ=ミロク菩薩の乗り物として自分の肉体を明け渡すということを予定されていた。
クリシュナムルティは、神智学協会で大師とされていた高級神霊クークフーミーにもマイトレーヤにも会ったことがあった。
そしてそのような神智学協会の思惑とは裏腹に、クリシュナムルティは、自分の肉体をマイトレーヤに明け渡し、マイトレーヤの化身として生きることを拒否し、只管打坐の悟りを終生説き続けた。
密教系、クンダリーニ・ヨーガ系にあっては、高級神霊あるいは、先賢に教えを伝授されることは珍しいことではない。そうしたルートですら何を伝授されたかが明らかにされることはほとんどないのであるが。
只管打坐では、大悟を経た後は、マイトレーヤらしくなるわけでなく、その人は自分らしくなる。クリシュナムルティも結局自分らしく生きただけだった。
20世紀にいわば釈迦の再臨みたいになることをペザント夫人とかリード・ビーターは期待したのだろうが、そうはならなかったのだ。
この一件は、肉体乗り換えのトライアルではあったかもしれないが、未遂に終わった。
肉体乗り換えは、誰が何のために行うのか。
個別人間の死とそれに引き続く輪廻転生というのは、それ自体肉体乗り換えのプロセスでもある。それをことさらに生存中にやってみる意義があるのかということには疑問があると思う。