高速移動体と文明進化
◎イヤホンやヘッドホンをして醒めず ジェット旅客機は、時速500キロ位では飛行しているものだが、客室内は気密であり、気圧と気温が保たれている。エア・ポケットに入った時などは、激しいジェットコースター以上に上下動するので、時々けが人が出る。...
View Articleあらゆる手段で精神を揺るがせる生活環境
◎現代の洗脳の全容 我々は自分では、正気だと思って生きている。そうした中で洗脳とはこんな風に見えてくる。 洗脳をインプットしてくるものは以下である。 1.食物 食欲をそそる3要素とは塩、糖、脂だと広汎に知られるようになって久しい。この3種を入れるとバカ売れするからだ。 安くてうまいとは、塩、糖、脂が入って安いと、ほとんど同じ意味。口福の天国は身近にあった。...
View Article私はだまされない ストップ詐欺被害!
◎本人が騙されたと気づかない NHKで毎日のように「ストップ詐欺被害!」という番組を流している。あらゆる手口とシナリオで、複数の架空の人物を登場させ、電話で金目のものを用意させ、振り込ませたり、金を渡させたりする特殊詐欺を防止しようという試みだ。...
View Article宗教、それで食べている人たちのための
◎せめて一本の蜘蛛の糸を 宗教は、争いであり、ビジネスであり、金もうけ。 宗教といえばそういう目で見られる。最古のネットワーク・ビジネス(ねずみ講)と言われても仕方がない。 更に戦いや人殺しを是認する宗教はある。キリスト教、イスラム教などは代表格。日本でも戦国時代は念仏教団が軍団となって戦った。古代インドでもバガバッド・ギータでは、聖者クリシュナが王子アルジュナに殺せ、戦えと唆しもした。...
View Article柳は緑ではなく、花は紅ではない
◎一休咄から 一休咄(はなし)には、「男根」「女淫(陰)」などというそのものズバリの漢詩まで載っており、真面目でストイックな禅者の度肝を抜く。 人間の余剰エネルギーは、心に向くか肉体に向くかということがあり、心に向いて散乱すれば、退屈や倦怠やあらゆる憂さ晴らしや倒錯に向く、他方肉体に向けば性欲に転ずる。...
View Articleシャーマニズムの天界上昇
◎アルタイ・テュルク人のシャーマニズム クンダリーニ・ヨーガでは、チャクラに沿って七つの身体を上昇する。シャーマニズムでも似たような話がある。 アルタイ・テュルク人がそのシャーマニズムで天界を上昇する。 アルタイ・テュルク人は、ほぼ主宰神であるバイ・ユルゲンに馬を捧げる。 シャーマンは、まず馬の魂を捉え馬を残酷に殺す。馬の肉は参会者と立ち会っている精霊たちにふるまわれる。...
View ArticleNHK「ねこねこ55」
◎野良猫の春夏秋冬 最近NHKで「ねこねこ55」という猫の魅力を引き出している番組も始まり、猫を飼ったことのない人にも、折からの猫ブームもあって、さらに猫の魅力が知られるようになっている。 猫を飼うといっても犬と同様に15年から20年程度のつきあいとなる。2~3年で飽きたというわけにはいかない。泊りの外出ができにくくなるなどいろいろな弊害も起きてくる。...
View Article釈迦が罵られた時
◎それを受け取らない サンユッタ・ニカーヤでは、釈迦が罵られた場面がいくつか出てくる。 そもそも罵られても罵られる原因がない釈迦ではあるが、それを耐え忍び、反撃せず諭す釈迦という面が出てくる。 (ブッダ 悪魔との対話 /岩波文庫P129-133)...
View Article危機と唯物論者・無神論者
◎喪失する禅的文化・伝統 聖者が生まれる風土というのはあって、地域全体が篤信者が多く、その風土にいると儀式と神話が風俗、習慣の中に根付いていて、無意識のうちに宗教の最高の部分と準備段階の部分を見分けられる知恵を備えることができる。 その一例は、江戸期の日本であって、武士道という禅の名の下に全く見事な無私が当たり前である世界を、第二次世界大戦終了後までの3百年超にわたって現出せしめてきた。...
View Articleヴィパッサナー呼吸を見つめる
◎グルの必要性 坐って息を感じる。大方の呼吸法では、吐く息は意識するが、吸う息は無意識のままでよいとされる。 ヴィパッサナー=呼吸を見つめる冥想法は、釈迦はこれで覚醒したとも言われる重要な冥想法。 吸う息は誕生で、吐く息は死。坐って呼吸を感じると、吐いて吸う間に呼吸のない時間帯がある。深まってきて呼吸の回数が落ちると呼吸のない時間も長くなる。...
View Article武器と洪水
◎ギリシア神話テティスの結婚 テティスはギリシア神話に出てくる海の女神の一柱。 テティスをめぐってゼウスとポセイドーンが争った。 信託の女神テミスがこの結婚の将来について、「テティスがゼウスまたはポセイドーンに身を委ねるときには、ゼウスの武器である電光やポセイドーンの武器である三叉戟よりも強大な武器を持つ息子を生むであろう」と予言した。...
View Article人間や世界を知るきっかけ
◎○元論に惑わされない 親と学校のくびきから解き放たれる青少年の頃、人は多かれ少なかれ人間や世界全体を知ろうと意識する。 進学に就職にあるいは浪人・ひきこもり・家事手伝いとその進路は分かれる。 人間はホロスコープ流に見れば、外的世界と私生活に二分される。生活実感でみれば、肉体で感得できることと、頭の中で考えることに二分される。...
View Article密教の四転
◎石ころから人間愛へ 密教では修行のステップを四転とする。 曰く 1.発心 2.修行 3.証菩提(悟りだが、証するものがあるので、自分が残っているので、一瞥、見仏) 4.入涅槃(これも悟りだが、モクシャ、ニルヴァーナ、即身成仏) 時にモクシャから出て、人々に親切なことを行う利他行を行うことを方便究竟と呼び五転とすることもある。...
View Articleクリシュナムルティと肉体乗り換え
◎高級神霊路線から只管打坐へ 21世紀も20年になんなんとするが、未だに高級神霊に何かあるように期待している人が多いのは奇妙なことである。 クリシュナムルティは、初期の頃、星の教団にあって、マトレーヤ=ミロク菩薩の乗り物として自分の肉体を明け渡すということを予定されていた。 クリシュナムルティは、神智学協会で大師とされていた高級神霊クークフーミーにもマイトレーヤにも会ったことがあった。...
View Articleチベットのグランド・マスターの肉体乗換え
◎雲のような人型が消え ババジ直系のスワミ・ラーマには、肉体乗り換えの話が二つ出ている。 一つは、チベットにいたグランド・マスターと称される人物との出来事。 グランド・マスターは、ある朝、弟子たちに肉体から出て他の誰かの肉体に入り、それから再び自分の肉体に戻ると宣言した。...
View Articleまっすぐ座る
◎ヨーガでも禅でも共通 「ヒマラヤ聖者最後の教え -伝説のヨガ・マスターの覚醒と解脱 スワミ・ラーマその生と死」を読み返しているが、その中で、背骨をまっすぐにして座るくだり(P156)があり、毒素排出と健康回復(P177,178)が個人のことだけではなく、世界全体にもつながっていく原理であることが示されている。 まず、まっすぐ座ることについて。...
View Articleパラ・カーヤ・プラベーシャ
◎ガネーシャ パラ・カーヤ・プラベーシャは、肉体乗り換えのこと。 スワミ・ラーマは、チベットにいたグランド・マスターが洞窟内で、肉体を蒸発させ、木のトレイに肉体を移し、再び肉体化した事件について、後に次のように解説している。...
View Article水銀の取り扱い
◎ささいな誤りひとつで命を失う技法 クンダリーニ・ヨーガは、死を扱う技法なので、ささいな誤りひとつで命を失う技法である。 さて水銀が中国の煉丹、西洋の錬金術、インドの錬金術でも重要なファクターになっていることをスワミ・ラーマは承知している。 だが水銀は常温で液体だが、猛毒であり、水銀化合物が水俣病となったなど、水銀の扱いに関しては、ささいな誤りひとつで命を失うことは知られている。...
View Article弟子に神を見せてあげる
◎どんな神を見たいのか ある日、スワミ・ラーマが師匠に「神を見せて欲しい」と何か月も懇願し続けた。それに根負けしたのか、師匠は彼に「明日、神を見せてやる」と約束した。 スワミ・ラーマは、うれしさと期待で一晩中眠れず、神の姿についてあれこれと想像を巡らした。そうしたことを考えつくし、疲れ切ったが何もまとまらなかった。翌朝、沐浴し、断食し、新しい服を着て、髪までとかして師の前に出た。...
View Article天皇の不死性
◎善と悪、晴れと穢れの結婚 天皇の不死性というのは、天皇の万世一系のビジョンの裏返しであると思う。天皇が何代か生前譲位を繰り返した際に、形式的には天皇は不死だったから天皇の不死性が伝説化したという説は、いささか怪しいのではないかと思う。...
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