◎哲学でも行ける
ルネサンスの異端者ジョルダーノ・ブルーノは、1592年ヴェネチア官憲により逮捕され、ヴェネチアの異端審問所に引き渡された。やがてローマへ移送され、ローマのサンタンジェロ城の息抜きの小さな天窓が一つあるだけの石牢に8年間幽閉された。
1600年ジョルダーノ・ブルーノは、カンポ・ディ・フィオーリ(花の広場)に裸のまま縛られて引き出され、生きながら焚殺された。
処刑執行にあたり、執行官から十字架を差し出されると十字架から目をそむけ、「裁かれている自分より裁いているあなた方の方が真理の前に怯えているのではないか」と言い捨て、舌枷をはめられてしまったという。
かれの著書『無限、宇宙および諸世界について』をみると哲学でもって世界の構成を論じている。今の時代ならあまり説得力のあるものとは思えないが、1603年に禁書目録に加えられて後も、ヨーロッパでは2〜3百年も密かに読み継がれていったそうなので、それなりに正鵠を射たところがあったのだと思う。
彼の持説の、宇宙は無限であること、そして万物はその中で合成解体を繰り返し、輪廻もありうる(マンツーマン輪廻説ではない!)というのは、宇宙意識(一者)との合一体験の結果それを体験とはいえない体験として語ればクンダリーニ・ヨーギなのだが、哲学として説明したというのは、いかにもルネサンス風である。
つまり強固な近代的自我が一般的でなかった時代の人々に一者を説明するには、当時はまず哲学的思弁だったのであろうということ。
彼の著書「燈火を掲げる者」の序文には次の一節がある。
『時は、すべてを奪い、すべてを与える。万物は変化する。
ただ一つのみ、変わらぬもの、永遠なるものがある。永遠に一にして同一なるものとして止まるものがある。この哲学によって、私の心は大きくなり、知性はすばらしいものとなる。』
(無限、宇宙および諸世界について/ジョルダーノ・ブルーノ/岩波文庫P299から引用)
永遠=神との合一体験もなく、一瞥・見神もないが、確信だけはある状態でこれを書いたのだろうが、死の直前には、もう一歩進んでいたかもしれない。
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【悟りとは何か】 【ダンテス・ダイジ】 【クリシュナムルティ】 【OSHOバグワン】 【出口王仁三郎】 【道元】
【生の側から窮める】 【死の側から窮める】 【通俗人間性からのジャンプ】
【肉体】 【エーテル体】 【アストラル体】 【メンタル体】 【コーザル体】 【アートマン】 【ニルヴァーナ】
【アトランティス】 【現代文明】 【日本の行く末】
ルネサンスの異端者ジョルダーノ・ブルーノは、1592年ヴェネチア官憲により逮捕され、ヴェネチアの異端審問所に引き渡された。やがてローマへ移送され、ローマのサンタンジェロ城の息抜きの小さな天窓が一つあるだけの石牢に8年間幽閉された。
1600年ジョルダーノ・ブルーノは、カンポ・ディ・フィオーリ(花の広場)に裸のまま縛られて引き出され、生きながら焚殺された。
処刑執行にあたり、執行官から十字架を差し出されると十字架から目をそむけ、「裁かれている自分より裁いているあなた方の方が真理の前に怯えているのではないか」と言い捨て、舌枷をはめられてしまったという。
かれの著書『無限、宇宙および諸世界について』をみると哲学でもって世界の構成を論じている。今の時代ならあまり説得力のあるものとは思えないが、1603年に禁書目録に加えられて後も、ヨーロッパでは2〜3百年も密かに読み継がれていったそうなので、それなりに正鵠を射たところがあったのだと思う。
彼の持説の、宇宙は無限であること、そして万物はその中で合成解体を繰り返し、輪廻もありうる(マンツーマン輪廻説ではない!)というのは、宇宙意識(一者)との合一体験の結果それを体験とはいえない体験として語ればクンダリーニ・ヨーギなのだが、哲学として説明したというのは、いかにもルネサンス風である。
つまり強固な近代的自我が一般的でなかった時代の人々に一者を説明するには、当時はまず哲学的思弁だったのであろうということ。
彼の著書「燈火を掲げる者」の序文には次の一節がある。
『時は、すべてを奪い、すべてを与える。万物は変化する。
ただ一つのみ、変わらぬもの、永遠なるものがある。永遠に一にして同一なるものとして止まるものがある。この哲学によって、私の心は大きくなり、知性はすばらしいものとなる。』
(無限、宇宙および諸世界について/ジョルダーノ・ブルーノ/岩波文庫P299から引用)
永遠=神との合一体験もなく、一瞥・見神もないが、確信だけはある状態でこれを書いたのだろうが、死の直前には、もう一歩進んでいたかもしれない。


【悟りとは何か】 【ダンテス・ダイジ】 【クリシュナムルティ】 【OSHOバグワン】 【出口王仁三郎】 【道元】
【生の側から窮める】 【死の側から窮める】 【通俗人間性からのジャンプ】
【肉体】 【エーテル体】 【アストラル体】 【メンタル体】 【コーザル体】 【アートマン】 【ニルヴァーナ】
【アトランティス】 【現代文明】 【日本の行く末】