◎9.11ニューヨークの世界貿易センタービルからの生還
サードマン現象とは、内なる声なのか、外なる高級神霊の声なのかわからないが、危急の時にそのような声が聞こえ、それに従って進んだら命拾いしたというような現象のこと。
『奇跡の生還へ導く人 極限状況の「サードマン現象」/ジョン・ガイガー著/新潮社』に上がっている例の一つは次のようなものである。
2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルが破壊された時、南棟84階にいた金融ディーラーのロン・ディフランチェスコは、まず最初に飛行機が北棟に突入したことを知った。
17分後南棟に飛行機が突入。南棟77階から82階にかけて機体が衝突。衝突時に彼は壁に叩きつけられ、天井の部材の破片を浴びた。
南棟には3つの非常階段があったが、偶然にも彼は最初に下に降りれる可能性の高い階段に入った。
階段は煙で見えないが、周囲の声に推され一旦91階まで登ったが、閉所恐怖でパニックになりかけたので、独自に79階か80階まで降りた。
その時階段には十数人いたが、それ以外の何者かの声が、彼に『立ち上がって、炎のくすぶる階段3階を降りる』ようにアドバイスした。
炎のない76階まで降りるのに5分間だったが、やがてこの時間に同伴していた『声』はいなくなり、彼は間一髪で、生還することができた。
それは、産土神なのか、高級神霊なのか、ハイアーセルフなのかは知らない。彼をそういう危機に遭遇するカルマがあったとみれば、遭遇して遭難死するのは不運であり、彼のように生還するのはラッキーであり、もともとそういう目に遭わないのが上策ではあるとする見方は勿論ある。
奇跡には時を選ぶタイプのものと時を選ばないタイプのものがある。時を選ぶとは能動的、自力的に選ぶが如く言うのだが、選べるのは相当な境地にいる者だけなのだと思う。
ロン・ディフランチェスコは、この時人間の無力さと絶望に直面したのだろうか。無意識に時を選んでいたのだろうか。あるいは無意識のままだったのだろうか。
恐怖の恵みを利用しようとする気持ちの余裕はあったのだろうか。
サードマン現象とは、内なる声なのか、外なる高級神霊の声なのかわからないが、危急の時にそのような声が聞こえ、それに従って進んだら命拾いしたというような現象のこと。
『奇跡の生還へ導く人 極限状況の「サードマン現象」/ジョン・ガイガー著/新潮社』に上がっている例の一つは次のようなものである。
2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルが破壊された時、南棟84階にいた金融ディーラーのロン・ディフランチェスコは、まず最初に飛行機が北棟に突入したことを知った。
17分後南棟に飛行機が突入。南棟77階から82階にかけて機体が衝突。衝突時に彼は壁に叩きつけられ、天井の部材の破片を浴びた。
南棟には3つの非常階段があったが、偶然にも彼は最初に下に降りれる可能性の高い階段に入った。
階段は煙で見えないが、周囲の声に推され一旦91階まで登ったが、閉所恐怖でパニックになりかけたので、独自に79階か80階まで降りた。
その時階段には十数人いたが、それ以外の何者かの声が、彼に『立ち上がって、炎のくすぶる階段3階を降りる』ようにアドバイスした。
炎のない76階まで降りるのに5分間だったが、やがてこの時間に同伴していた『声』はいなくなり、彼は間一髪で、生還することができた。
それは、産土神なのか、高級神霊なのか、ハイアーセルフなのかは知らない。彼をそういう危機に遭遇するカルマがあったとみれば、遭遇して遭難死するのは不運であり、彼のように生還するのはラッキーであり、もともとそういう目に遭わないのが上策ではあるとする見方は勿論ある。
奇跡には時を選ぶタイプのものと時を選ばないタイプのものがある。時を選ぶとは能動的、自力的に選ぶが如く言うのだが、選べるのは相当な境地にいる者だけなのだと思う。
ロン・ディフランチェスコは、この時人間の無力さと絶望に直面したのだろうか。無意識に時を選んでいたのだろうか。あるいは無意識のままだったのだろうか。
恐怖の恵みを利用しようとする気持ちの余裕はあったのだろうか。