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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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パンデミックと易経の沢火革

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◎爛熟の時代と疫病

過去、爛熟の時代には、聖人が出て時代を革正した。現代の爛熟の時代には、クリシュナムルティ、OSHOバグワン、ダンテス・ダイジなどが出て先行して、万人が神に出会う時代の先鞭をつけた。

易経では、爛熟の時代のシンボルとして水風井が置かれている。上が水、下が風。
易は六層の爻で成るが、水風井の最初は、泥が底溜まって飲めない、第二は、水はあるが井戸の壁から漏れて飲めない。第三は、井戸は浚(さら)われて水はきれいになったが、誰も汲み上げない。
これは、正しい姿勢、考え方、あるいは冥想手法はあるが、顧みられないことを言う。

四段目、五段目と進み、冷えた泉として大いに飲むことができるようになり、最終六段目では、正しい見方、正しい冥想手法は、隠し覆うことなく世に広がる。

ところが水風井は爛熟のシンボルであり、清流は見えたが、爛熟そのものを打開する勢いはない。そこで次の卦は、沢火革となる。

沢火革は、上に沢、下に火で、革命の卦。病人にあって、病いが革(あらた)まるとは逝去することである。

沢は水気が流れるのでパンデミックの象徴でもある。表面にパンデミックを象徴しているが、内に火を蔵しているので、時代が革まるパワーを有している。

上が水で、下が火で、水火交われば、双方一旦死滅するが、再生して水火とも生き延びる象である。

沢火革の初段は動く前に身を固め姿勢を整える。
二段は、革める時期に至ったが、自分でリーダーシップを取れるほどではないけれど、行けば良いことがある。十人乙女は遅れて来たの謂い。

第三段は、革命宣言が三度出されたならもはや行くしかないが、征(い)けば凶、貞(ただ)しいけれども危うい。

第四段は、孚(まこと)をもって革命すれば吉。

第五段は大人虎変す。大人は、死を経過して再生してきた大覚者。タロットで言えば吊るされた男。単に神仏を見ただけではない。

第六段は、君子は豹変し、小人は顔つきだけを変える。君子は豹変とは、神仏を見ただけのレベル。

沢火革の全体説明に、天地革(あらた)まりて四時(時間、空間、物質)成り、天に順(したが)いて、人に応ずとある。

これは古代中国では湯武革命(湯王、武王)のことだったが、現代の革命とは、暴力革命でも共産主義革命でもなく、最後の審判、大峠のこと以外にはない。天に順(したが)うとは、天機、天意を知るということで、そうなるためには個々人が神仏を知るしかない。

パンデミックは、革命の火を内に蔵した沢の流れなのである。

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