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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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政治運動、大衆向けキャンペーンは有害無益なこと

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◎自分の内側を見ない人々

現代は、自分の内側を見ようとしないことについて社会的に咎められない時代である。その地盤の上に近代市民社会が成立し、市民の自覚を持って選良を選び、彼らが政治を行っている。

要するに、その選良が悟っていないことが何も問題とされない異常な社会であるとも言える。

こうした善良なる市民の自覚により、様々な政治運動、大衆キャンペーン、ともすれば、宗教運動までが展開されてきた。

それを支えてきた善良なる市民の自覚とは、こうだ。
すべての間違いや悪は、他人の方にあり、それによって自分や自分の属する組織が善であると信じること。他人が悪いと証明あるいは決めつけさえすれば、自分は善でいられる。他人は暗闇、暗黒であって、自分は光明。

これは、欧米資本主義社会でも、日常的な洗脳を必要とする共産主義社会でも同じことだ。

悟ってない人々が、同じく悟っていない人々を、劣った者、悪人などと差別する内的ロジック。一部の人は、これで政治権力や宗教的権威を得たりする。

まともな冥想修行者にとっては、以上のメカニズムは、常識中の常識であって、各宗派で同じことが述べられているものだが、修行の初心者向けの話なので、くどくどしくは述べられてはいないもの。

さてこうした未悟の「善き者」は他人を変えたがる。他人はなべて「悪」であり「闇」だからだ。
こうした未自覚の「善き者」は世界を変えたがる。世界、世間はおよそ「間違い」であり「誤り」だからだ。

こうした未悟、未自覚の「善き者」は、悪人であって無知にいる善意の人々を傷つけたり、不具者にしたり、自殺に追い込んだり、殺したりしさえもする。

政治運動、大衆向けキャンペーンの本質とは、冥想修行者からみればそのようなものだ。高校生の時にこういうことは知っておいた方が良いと思う。

人が変えられるのは他人や世間ではなく、自分だけだ。

だが、一方で七つの身体論で見れば、世界全体と自分は一つながりであり、一気通貫。自分が変われば世界が変わる。自分が大悟すれば一族郎党全員天国に昇る。それは、自分が悟った後のことであり、まだ悟りの何たるかも知らない今の自分に見える水平線上にはない時期と世界の話である。それを実感し得て初めて、自分が変われば世界が変わると言える。

未悟のリーダー達が人々を指導する世界というのは、このコロナ禍で見るようにややもすれば人類絶滅の方に振れる危険性を有しているのだ。

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