Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

大虎、小虎

$
0
0
浮島の怪猫

身近にいる虎と言えば、虎猫。虎猫はキジ虎、サバ虎、茶虎といて、それぞれに趣があってかわいく面白い。

「霊界物語第67巻6章 浮島の怪猫」の段は、某ファミリーの行く末を暗示したものとして密かに知られる。観光客が遊覧船波切丸に乗って湖水に浮かぶ浮島を見る趣向。

もともとこの島は、明治(アケハル)の岩として水中に屹立し、『国の守り神様として、国民が尊敬してゐたのです。それが今日となつては、少しも光がなく、おまけに其岩に、縦に大きなヒビが入つて、何時破壊するか分らないやうになり、今は大黒岩と人が呼んで居ります。世の中は之を見ても、此ままでは続くものではありますまい。』(上掲章から引用)

ところがこの大岩は、東へ東へと流れていたので、浮島であることがわかった。さらにその頂上に棲んでいた夫婦岩に見えた二頭の大虎が段々に下に下りて来て、磯端から湖水に飛び込んで、西方目指して浮つ沈みつ逃げて行く。遠目には最初虎と見えていたが、近くで見たら虎ではなく、実は大きな虎猫だった。

『俄に浮島は鳴動を始め、前後左右に、全山は揺れて来た。チクリチクリと山の量は小さくなり低くなり、半時許りの内に水面に其影を没して了つた。余り沈没の仕方が漸進的であつたので、恐ろしき荒波も立たず、波切丸を前後左右に動揺する位ですんだ。』(上掲章から引用)

暫時の間にファミリーは解体したが、不思議なことにその影響はあまり大したことがなかった。最初は東の米国に寄って行ったが、最後は西に向かうとは、どの西でしょうか。

全体でみると大虎で始まったが、最後は小虎ならぬ虎猫で終わるというのが、出口王仁三郎の炯眼の恐ろしさ。小虎が出たら終わるのが近いということでしょう。

あれほど堅固と見えた権威もあっという間に崩れ去る。そして、これを他人事と見るのでなく、自らを戒め、悟らねばならない。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>