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巻き込まれる平和国家日本と軍部独裁

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◎人間が人間に対し改心を迫るは僭越至極なりけり

日本が、再度軍部の独裁になることは、予見されている。その一方で日本を戦争に巻き込もうと周辺国との関係を悪化させるマインド・コントロール、世論操作も着々と進められている。NHKのドキュメンタリーで、戦艦大和特攻や戦艦武蔵の撃沈ぶり、大和型戦艦三番艦信濃の撃沈や不沈駆逐艦雪風の敗戦に継ぐ敗戦のことなどを、面白い、教訓だなどと言って見ている場合ではないと思う。

第二次世界大戦の対米開戦に至る事情は、どうしても日本国内の政治と対米外交と軍部独裁という視点で見がちだが、大英帝国の描いたシナリオに乗って開国と明治維新になったところから見て行かねばわからないように思う。明治維新から昭和前期まで、英国自体が直接極東を支配するためには絶対的な軍事力不足であって、日本を英国の疑似代理国家・番犬あるいは極東の雄として育成させる政策が採られた。その結果日清、日露と両戦役に日本は勝利することができたが、国民の生活は窮乏に追いやられ、それが、中国大陸進出と対米開戦の土壌になっていく。こういう見方をする人は今では珍しいものではないように思う。

そして、1990年代以来経済大国となり、一億総中流を謳歌した豊かな日本、良くなりすぎた日本は、30年後の今、見る影もなくなった。繰り返される日米貿易摩擦、小泉政権、安倍政権と続く対米従属長期政権の間に、日本の国富は流出し、非正規雇用が4割になんなんとし、これによる貧困化で、生涯未婚率は上昇の一途で、その結果人口は減少の一途。要するに子供二人を持っても大学にやれる経済力が、もう4割の親にはなくなってしまったということ。これではそのような親も子も生活設計は立たない。貧困の世襲化と貧富の階層の固定化と分断である。

最近、ぎょっとするものを見た。電車に乗った若い男性がリュックを背負って、頬髭ともみ上げを首の根まで伸ばし、マスクはしているが、ひげがマスクから外側にはみ出すほど長い。臭気から浮浪者、ホームレスではないが、1か月くらい床屋にも行かず髭剃りもしない人だなと思った。ふと、その顔を反対側の座席に向けると、なんと同様の頬髭ともみ上げを首の根まで伸ばし、ひげがマスクから外側にはみ出すほど長い若い別の男性がいた。
(これは、易の卦であり、タロットで引いたカードのような事象)

コロナ禍で非正規雇用の方は厳しいと聞いていたが、窮乏がここまで来た。アメリカでもそうだが、一種の失業対策として低所得層は志願兵や徴兵の対象となることがある。その先で起こることは労災なんてものではない。226事件は、国民の困窮のために起こったが、国民の困窮を極まらせて相手国から開戦させるというのは、軍事的に優勢な国の常套手段。また戦争は、軍産複合体の積み上がった不良在庫兵器一掃のために行われた側面が過去あった。その開戦の動機・名目は、テロ被害への反発や、愛国、祖国防衛なのかもしれないが。

そこで出口王仁三郎の短歌。
『人間が人間に対し改心を迫るは僭越至極なりけり
弥勒神胎蔵経を説き行けば 四方の国民攻め来るなり
弥勒神胎蔵経を安々と 世に説く霊界物語かな』
(言華上巻/みいず社P39から引用)

胎蔵経という経典はないが、彼のいう胎蔵経とは、神の働きを精神と物質に分ければ物質サイドのこと。霊界物語では、霊が主、体が従と説くが、体(肉体)は物質であり、その前提条件として神を知る(大神の内流を受ける)ことが必須。

昭和10年大本教が8百万信者を抱えたところで、政府の大弾圧を受けたが、やがて日本はABCD包囲陣にて、「四方の国民攻め来」った。

そういうシチュエイションはもう一度あることが予言されている。

今日も冥想を。

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