◎古神道の禊の神事-5
◎雄詰(をころび)の禊
前段の雄健(をたけび)の禊で、神我一体の観想が成った。
雄詰という禊は、神我一体となって、悪神を調伏して、善に改心させる、気合の発声のことである。
やり方のポイントは、
1. 雄詰は「イーエツ」という声を発すると共に、右足を左足に踏み付け、同時に脳天に振りかざした天之沼矛(あまのぬぼこ)を斜に空を斬って、一直線に左の腰元に打ち下す、
2. 更に「エーイツ」と発声すると共に、右肘を胸側に着けたまま前臂(ひじ)を直立し、天之沼矛(あまのぬぼこ)を打ち上げ
3.その後天之沼矛を脳天に構える。ここまででワン・セット。この1から3を3回繰り返す。
神我一体として「イーエツ」と打ち込むのは、四囲の悪魔を威圧懲戒する作法であって、この反対に「エーイツ」と打ち上げのは、悪魔を悔悟復活させる為である。ここは、鬼滅の刃とは異なる風光の作法となっている。言向け和す(ことむけやわす)とは文字どおり言霊の発声により悪魔悪霊を善神善霊に改心させること。
鬼も神と化し、禍も福と化し、どちらも自分に吸収同化して共に神我一体とするのが、鬼、悪魔を忌避せず改心せしめるのを理想とするこの行法である。
なお、出口王仁三郎の霊界物語の最終盤天祥地瑞では、善神軍が悪玉軍に一旦は殲滅されてしまうシーンがあり、事はそう単純に運ばないのだろうと思う。
以下は霊界物語での雄詰(をころび)の禊の説明。
4. 『雄詰(をころび)の禊:雄詰といふは神我一体として、禍津見を征服し、之を善導神化する発声なり。雄詰は「イーエツ」といふ声を発すると共に、右足を左足に踏み付け、同時に脳天に振りかざしたる天之沼矛を斜に空を斬つて、一直線に左の腰元に打ち下すや否や、更に「エーイツ」と発声すると共に、右肘を胸側に着けたる儘前臂を直立し、然る後更に天之沼矛を脳天に構へ、前後に通じて続けさまに三回反復して行ふなり。神我一体として「イーエツ」と打ち込むは、四囲の悪魔を威圧懲戒するの作法にして、之を反対に「エーイツ」と打ち上ぐるは、悪魔を悔悟復活せしむるが為なり。即ち鬼も神と化し、禍も福と化し、之を吸収同化して共に神我一体たらしめむとするが、大祖神の垂示にして、神人の膨脹的大理想なり。』
(霊界物語第75巻第一章 禊の神事から引用)
◎雄詰(をころび)の禊
前段の雄健(をたけび)の禊で、神我一体の観想が成った。
雄詰という禊は、神我一体となって、悪神を調伏して、善に改心させる、気合の発声のことである。
やり方のポイントは、
1. 雄詰は「イーエツ」という声を発すると共に、右足を左足に踏み付け、同時に脳天に振りかざした天之沼矛(あまのぬぼこ)を斜に空を斬って、一直線に左の腰元に打ち下す、
2. 更に「エーイツ」と発声すると共に、右肘を胸側に着けたまま前臂(ひじ)を直立し、天之沼矛(あまのぬぼこ)を打ち上げ
3.その後天之沼矛を脳天に構える。ここまででワン・セット。この1から3を3回繰り返す。
神我一体として「イーエツ」と打ち込むのは、四囲の悪魔を威圧懲戒する作法であって、この反対に「エーイツ」と打ち上げのは、悪魔を悔悟復活させる為である。ここは、鬼滅の刃とは異なる風光の作法となっている。言向け和す(ことむけやわす)とは文字どおり言霊の発声により悪魔悪霊を善神善霊に改心させること。
鬼も神と化し、禍も福と化し、どちらも自分に吸収同化して共に神我一体とするのが、鬼、悪魔を忌避せず改心せしめるのを理想とするこの行法である。
なお、出口王仁三郎の霊界物語の最終盤天祥地瑞では、善神軍が悪玉軍に一旦は殲滅されてしまうシーンがあり、事はそう単純に運ばないのだろうと思う。
以下は霊界物語での雄詰(をころび)の禊の説明。
4. 『雄詰(をころび)の禊:雄詰といふは神我一体として、禍津見を征服し、之を善導神化する発声なり。雄詰は「イーエツ」といふ声を発すると共に、右足を左足に踏み付け、同時に脳天に振りかざしたる天之沼矛を斜に空を斬つて、一直線に左の腰元に打ち下すや否や、更に「エーイツ」と発声すると共に、右肘を胸側に着けたる儘前臂を直立し、然る後更に天之沼矛を脳天に構へ、前後に通じて続けさまに三回反復して行ふなり。神我一体として「イーエツ」と打ち込むは、四囲の悪魔を威圧懲戒するの作法にして、之を反対に「エーイツ」と打ち上ぐるは、悪魔を悔悟復活せしむるが為なり。即ち鬼も神と化し、禍も福と化し、之を吸収同化して共に神我一体たらしめむとするが、大祖神の垂示にして、神人の膨脹的大理想なり。』
(霊界物語第75巻第一章 禊の神事から引用)