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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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裁兵とOverkill

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◎無神論国家の動向

裁兵というのは、天下統一をほぼ成し遂げた豊臣秀吉が、諸侯の兵力を減少させて爾後に反乱が起きにくくするために、朝鮮出兵を行った事例が代表的。中国でも秦の始皇帝以降、統一王朝ができる都度、大規模兵力は金食い虫であり軍閥や諸侯となり叛乱要因となることから、しばしば裁兵が行われた。

単純に兵器武器の面でもアメリカの南北戦争終了後に余剰となった銃砲が日本に流れ込んで、明治維新前後の戦乱で使用されたなども広義の裁兵。半面、秀吉は刀狩りを行い、わかっていたブレーンがいたのだろう。

第二次世界大戦後の冷戦期に核による均衡の時代となったが、当時から世界には全人類を20回全滅できる量の核兵器があると、Overkillが言われていた。

今や中国が大々的に核軍拡を行い、一切の軍縮の呼びかけに応じないことから、Overkillの程度は更にひどいものになっている。要するに人類滅亡の危険度はここ5、6年レッド・ゾーンに入ったままなのである。世界は戦前ながら、既に裁兵シーンなのだ。

SDGsも大切だが、本当の危機は、核軍拡のOverkillの方だ。第二次世界大戦で見るように積み上げた兵器は、強国ランキングが決するまで増加するのだが、弱肉強食の論理に生きる核大国に戦乱を回避するロジックはないだろう。

そこに将来の核戦争は不可避あるという当然の予測が成り立つ。これはスピリチュアルな高級シャーマン予言でもなんでもなく、国際政治の現実的予測なのだ。

昔、The day afterという映画があり、米ソ双方が実際に核を撃ち合って、双方の都市が壊滅してから、和平交渉をやるというものだったが、今度もそんな風になるのかもしれない。

今は、コロナで大騒ぎだが、核戦争後は、体内からの放射性物質排出が大きなテーマになる。核戦争がなぜ起きるかと言えば、万人が神知らぬからだが、核軍拡の一方の当事者たちが無神論国家であるのもその大きな理由である。

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