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修行を始める時期と大悟の時期

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◎宗祖の子孫など

修行を始める時期と大悟の時期については、二つの論点がある。生まれながらに宗祖の家に生まれついたら必ず見神見仏、大悟覚醒をするのかという点と、先に宗教修行を始めれば、後に修行した者より必ず先に大悟するのかという点。

1. 生まれながらに宗祖の家に生まれついたら必ず見神見仏をするのか。

昨今眞子内親王の結婚で世間はかまびすしいが、いわゆる宗祖の子孫がすべて大悟するのかといえば、決してそうではないことは、言うまでもあるまい。
それは、天皇家だけでなく、およそどのような宗派でも共通なのではないか。そこで誰が覚醒の灯を継承いているのかと見れば、伊勢神宮の名もない一洗濯女だったりするという話がシンボリックに出てくるものだ。

このマスコミ隆盛の時代では、ともすれば大悟覚醒した人は必ず世間に名を知られているという先入観を持つものだが、昔から決してそんなことはなかったもの。

伊勢神宮でさえ、応仁の乱後は、祭祀の火が絶えたようになり、一体誰が覚醒の灯を継承しているのかわからないようになってしまっていた。そこに復興の狼煙を挙げたのが仏教の尼さんだった。

また天皇周辺で、神仏併せて尊崇する風は、聖徳太子の時代、空海の時代、江戸時代の念仏重視の時代と、どの仏教を重視するかが変化してきているが、それでも一貫して仏教が脇役であることに変わりはなかった。

だが天皇家をリードする覚醒した有名古神道家といえば、天皇を前にして恐れ多いのか、出口王仁三郎以前はほとんどその名が知られていないのが実情ではあるまいか。どの時代でも必ず天皇を指導する古神道マスターがいたはずなのだが。また密教系、クンダリーニ・ヨーガ系の一つである古神道も大物覚者相互の伝承はそのようなものなのかもしれない。

2. 先に宗教修行を始めれば、後に修行した者より必ず先に大悟するのかという点。

これは、唐代の禅僧、雲巌と道吾は、肉親の兄弟であったが、雲巌は20年先に出家して修行したが一向
悟れなかったのに対し、道吾は46歳まで役人をやってそれから出家したが、道吾の方が先に悟ってしまった事例で知られる。何年修行したかは関係ないのだ。

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