◎音韻と想像力の関係
『ユングは、言語連想実験をとおして、音とイメージ、音韻と想像力の間に無意識的な関係があることを発見したが、この点は見すごされがちであった。意識から無意識への移動は、意味-概念に強調点を置く自我から、音とイメージを強調する無意識へと言語学的な様相が変化するという特徴を持つ。』
(言葉の錬金術 元型言語学の試み/ポール・クグラー/どうぶつ社p87から引用)
無意識でのイメージにはやがて現実として実現するものがある。
『天地の水火(イキ)を與(く)みて万物を生じ、人間の水火(イキ)を與(く)みて言(ものいう)ことの伝えなり。』
(大本言霊学天之巻/出口王仁三郎p16から引用)
つまり人間は、言葉でもって万物を発生させている。それを踏まえて出口王仁三郎は、正しい言霊を発することのできる正しい心を持てば、地上天国=みろくの世という共通した世界、社会ができると見て、言霊学の発掘にまで至ったのだと思う。
これに対してユングは、精神病患者の人格の統合と現今社会への適応が狙いであって、患者の悟りにまで関心がないようである。
至福千年の実現も精神病患者の人格の統合も、無意識におけるイメージまたは言霊の操作で実現できるとユングも出口王仁三郎も考えていたことは共通している。
この点は、これからの科学の大きな課題である。これらは無意識上の無用のイメージを正しい音韻のバイブレーションで消滅せしめるというやり方。今の精神医学は、患者をなんとかして「精神的に正常かどうかわからないこの社会」に適応させようとしているが、その方向性でよいのだろうか。
もっとも出口王仁三郎も狂人への対応には窮したことがあるようだ。
『ユングは、言語連想実験をとおして、音とイメージ、音韻と想像力の間に無意識的な関係があることを発見したが、この点は見すごされがちであった。意識から無意識への移動は、意味-概念に強調点を置く自我から、音とイメージを強調する無意識へと言語学的な様相が変化するという特徴を持つ。』
(言葉の錬金術 元型言語学の試み/ポール・クグラー/どうぶつ社p87から引用)
無意識でのイメージにはやがて現実として実現するものがある。
『天地の水火(イキ)を與(く)みて万物を生じ、人間の水火(イキ)を與(く)みて言(ものいう)ことの伝えなり。』
(大本言霊学天之巻/出口王仁三郎p16から引用)
つまり人間は、言葉でもって万物を発生させている。それを踏まえて出口王仁三郎は、正しい言霊を発することのできる正しい心を持てば、地上天国=みろくの世という共通した世界、社会ができると見て、言霊学の発掘にまで至ったのだと思う。
これに対してユングは、精神病患者の人格の統合と現今社会への適応が狙いであって、患者の悟りにまで関心がないようである。
至福千年の実現も精神病患者の人格の統合も、無意識におけるイメージまたは言霊の操作で実現できるとユングも出口王仁三郎も考えていたことは共通している。
この点は、これからの科学の大きな課題である。これらは無意識上の無用のイメージを正しい音韻のバイブレーションで消滅せしめるというやり方。今の精神医学は、患者をなんとかして「精神的に正常かどうかわからないこの社会」に適応させようとしているが、その方向性でよいのだろうか。
もっとも出口王仁三郎も狂人への対応には窮したことがあるようだ。