◎冥想の効用のある部分
若い時に、初めて「効果を得ることを目的とした冥想は邪道である」と指摘され、非常に驚いたものだ。
当時は社会人になって数年ということで、学生にありがちなあるべき世界観と理不尽な現実の相剋に日々悩み、その一方でフルタイムの仕事の後は、仕事の勉強、恋愛、冥想修行と睡眠時間を削って暮らしていた。勿論往復は満員の通勤電車。ケータイもメールもない当時。
今SNSを見れば、リラックス、ストレス軽減、うつ対策、血行改善、気の巡り促進、恋愛成就、引き寄せ、身代わり、恭喜発財、コロナ退散、願望成就、など効果効用を求める冥想ばかりが多い。
これも便利と損得を優先に考えることに飼い慣らされてきた結果であるが、これをアメリカではプラグマティズムと言い、中国では性悪説的実利主義と言い、決して新しいものではない。だがこれにブレーキがかからなければ、国家世界は他人のものを奪い合う地獄の巷と化すので、古来爛熟のタイミングで、こうした考え方を払拭すべく聖人、聖者、覚者が投下されてきた。
よって改めて冥想の効用のない部分を説かねばならないと考えた。
冥想の効用のない部分とは、形のない部分、現象ではない部分。
冥想の効用のある部分とは、形のある部分、現象である部分。
個人か世界全体宇宙全体かということであれば、個人も世界も宇宙も現象なのだからいずれも現象の側の分類となる。七つの身体論でいえば、第六身体アートマン以下が現象。現象でないのは第七身体である。
これを冥想の深浅高低である、冥想のレベル(原始仏教)でいえば、九段階のうち一から八番目の非想非非想処定までが、現象の分類である。
一般にスピリチュアルを説く際に、幽霊、UFOなどのアストラル体などの微細身を説く場合があるが、それは現象に分類されるものだから、そこにかかずらわっては、現象ではない最終ゴールには到達しない。
なお、人によっては、あらゆる神秘現象のメカニズムを覚者に説明してもらって、それらへの執着を断つように求められるケースもあると聞くが、それはその人がそこに拘泥していたから起こったものだと思う。
またスピリチュアルには、ホロスコープ西洋占星術、八卦、九星、四柱推命、紫微斗数、タロット、ルノルマンなど無数の占術があるが、それも現象の側になる。
※原始仏教の九段階
原始仏教の分類-1
原始仏教の分類-2
原始仏教の分類-3
原始仏教の分類-4
原始仏教の分類-5
原始仏教の分類-6
若い時に、初めて「効果を得ることを目的とした冥想は邪道である」と指摘され、非常に驚いたものだ。
当時は社会人になって数年ということで、学生にありがちなあるべき世界観と理不尽な現実の相剋に日々悩み、その一方でフルタイムの仕事の後は、仕事の勉強、恋愛、冥想修行と睡眠時間を削って暮らしていた。勿論往復は満員の通勤電車。ケータイもメールもない当時。
今SNSを見れば、リラックス、ストレス軽減、うつ対策、血行改善、気の巡り促進、恋愛成就、引き寄せ、身代わり、恭喜発財、コロナ退散、願望成就、など効果効用を求める冥想ばかりが多い。
これも便利と損得を優先に考えることに飼い慣らされてきた結果であるが、これをアメリカではプラグマティズムと言い、中国では性悪説的実利主義と言い、決して新しいものではない。だがこれにブレーキがかからなければ、国家世界は他人のものを奪い合う地獄の巷と化すので、古来爛熟のタイミングで、こうした考え方を払拭すべく聖人、聖者、覚者が投下されてきた。
よって改めて冥想の効用のない部分を説かねばならないと考えた。
冥想の効用のない部分とは、形のない部分、現象ではない部分。
冥想の効用のある部分とは、形のある部分、現象である部分。
個人か世界全体宇宙全体かということであれば、個人も世界も宇宙も現象なのだからいずれも現象の側の分類となる。七つの身体論でいえば、第六身体アートマン以下が現象。現象でないのは第七身体である。
これを冥想の深浅高低である、冥想のレベル(原始仏教)でいえば、九段階のうち一から八番目の非想非非想処定までが、現象の分類である。
一般にスピリチュアルを説く際に、幽霊、UFOなどのアストラル体などの微細身を説く場合があるが、それは現象に分類されるものだから、そこにかかずらわっては、現象ではない最終ゴールには到達しない。
なお、人によっては、あらゆる神秘現象のメカニズムを覚者に説明してもらって、それらへの執着を断つように求められるケースもあると聞くが、それはその人がそこに拘泥していたから起こったものだと思う。
またスピリチュアルには、ホロスコープ西洋占星術、八卦、九星、四柱推命、紫微斗数、タロット、ルノルマンなど無数の占術があるが、それも現象の側になる。
※原始仏教の九段階
原始仏教の分類-1
原始仏教の分類-2
原始仏教の分類-3
原始仏教の分類-4
原始仏教の分類-5
原始仏教の分類-6