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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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ノーマスクの衝撃

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◎ウィンザー城での王族と民衆のコンタクト

日本では、未だに外出時のマスクはどこでも必須だが、故エリザベス女王の哀悼に際し、2022年9月10日、エリザベス女王の住まいだったウィンザー城前に何万人も行列している民衆のざっと8割方はノーマスクであった。

そして、極めつけは、その並んでいる民草とウィリアム皇太子、キャサリン妃、ヘンリー王子、メーガン夫人が金属柵越しに挨拶やらお礼やら交わしているのだが、その王族側がノーマスクだったこと。これには最初目を疑った。王族たちが、にこやかにノーマスクのリスクを平然と取って、民衆と言葉を交わし握手を繰り返したのだ。

マスクのマインド・コントロールとは、このようなものであると、後世において典型例として挙げられるシーンとなるかもしれない。

実はリスクがほとんどないものを「リスクがある」と、政治家、省庁、マスコミ、地方自治体、民衆が言い立て続けた結果、このように世界的に大恥を晒していることを日本国民自らが目撃するはめになったのだ。誠に百聞は一見に如かずなり。

このウィンザー城の王族ノーマスクの一件は、マスコミやSNS的にはトレンドにはならなかった。

また2022年9月15日からの上海協力機構の首脳会議でもがっちりマスクしていたのは、中国代表団だけだった。中国は衆目の見るところ、都市封鎖など乱発して民草はどんな迷惑を蒙っても、集金丙だけは罹患しないことを狙っているのであろう。
※上海協力機構の首脳会議:中国やロシア、インドのほかオブザーバーなどを含め15か国参加。

こうしてノーマスク施策が実はハズレであることを国民が自覚する一方、省益、政治家利権、業界利権など国民の利害とは別のところで政策を決めて来た長年の風習がここのところ限界を見せているのだろう。

そして日本人も見たこと、聞いたこと、読んだこと、体験したことを統合して、自分の頭で考える訓練が必要なのはないか。これまでの教育は「自分の頭で考えること」があまりにも不足しているからこのようなことが起こるように思う。

将棋では三手の読みという。政策は一手目だが、二手目に国民リアクションがあってそれに対する三手目があり得る。その大基本すらわかっていない人が増えすぎたのではないか。それはせんじ詰めれば教育のせい。政治家もその教育で育ってきたのだ。

「人生では、三手の読みがあれば相当のことができる」と若い頃に言われて、三手先すら考えない人が多いのかと驚いたが、まことに世の中全体そうなってしまった。

長い物には巻かれる人ばかりでは、悪意ある隣国、外国にやられ放題。どの国も希求しているのは自国の平和優先であって日本の平和は二の次である。

孔子は、「学びて思はざれば則ち罔(くら)し」と言ったが、暗記するばかりで自分に何が起こっているかを洞察しない人は何もわかっちゃいないということ。

およそ物事の解法は、スマホでぽちぽちした先にあるわけではない。そのやり方は、目先善いことなのか悪いことなのか。何千年たっても大丈夫な方向性なのか。呂洞賓も三千年先に元の草木に戻る黄金を採用しなかった。

ロジカル・シンキングは基本だが、冥想も必要なのだ。
チベットも、平和平和、不戦不戦と言っているうちにあっという間に滅亡した。日本人が何人残るかを考えるのはその先の三手目のことである。

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