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神武不殺

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◎敗戦で変わった合気道

合気道開祖植芝盛平は、戦前は人を殺す合気道を教えていたが、戦後は神様に叱られて、人を殺さない合気道に変わった。

直弟子奥村繁信が、植芝盛平のことを語る。

『大先生には大本(大本教)の教えもあって、“神武不殺”ということがあるわけです。ただそれは当時は言えない。大学では“殺すための”技を教えなければならないし、憲兵隊でもやはり相手を倒す合気道を教えなければならないわけです。

ですから戦後私が復員して、岩間で畑仕事をしている大先生とお会いした時「神様に叱られちゃったよ。“一からやり直せ。殺人武道は駄目だ”と」
そう仰っていました。』
(開祖の横顔/月刊秘伝編集部/BABジャパンP182から引用)

それはともかく、合気道の根本原理が“神武不殺”であることがわかる。“神武不殺”の出典は、易経中の白眉である繋辞上伝。

【通釈】
『そもそも易とは何をするものか。天下の隠されたものを開き示し、道を明らかにするものである。
よって聖人は易によって、天意に通じ、天業を定め、天下の疑問を判断する。

これがために筮竹の徳は円であって、神妙であり。八卦の徳は方形であって知である。六爻の意義は変化を伝える。
聖人はこのような占筮によって、心を洗い、世界の仕組みを胸中に包蔵するので、吉であっても凶であっても民と憂いを同じくす。

天の直観は将来を知り、天の知は過去を知る。聖人以外に誰がこの恩恵に浴すことができようか。

それは、超古代の、聡明で、叡知を具え、生き物を殺すことのない神のような武勇を持つ人物なのではないか。』

聖人は、天意を生き、アカシック・レコードを知り、超能力者でもあり、その武勇は、決して人を殺めることはない。


【訓読】
『子曰く、夫れ易は、何爲(なんす)る者ぞ。夫れ易は、物を開き務めを成し、天下の道を冒(おお)ふ。斯(かく)の如きのみなる者(もの)也。

是(こ)の故に、聖人、以て天下の志に通じ、以て天下の業を定め、以て天下の疑を斷ず。

是(こ)の故に、蓍(し)の徳は圓(えん)にして神(しん)なり。卦の徳は方(ほう)にして以て知なり。六爻(りくこう)の義は易(か)はりて以て貢(つ)ぐ。
聖人、此れを以て心を洗ひ、密に退藏し、吉凶、民と患(うれい)を同じくす。

神は以て來(らい)を知り、知は以て往を藏(かく)す。其れ孰(たれ)か能く此れに與(あずか)らんや。古(いにしえ)の聰明(そうめい)叡知、神武(しんぶ)にして殺さざる者か。』


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