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神の化身と信愛の道

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神の化身と信愛の道

1.アヴァターラ 神の化身

ラーマクリシュナは、神が化身(アヴァターラ)として肉体をとっておられる間は、その御方を礼拝供養しなければならないと述べ、神の化身の存在を肯定する。
神の化身とは、インドでは、例えばクリシュナのことであり、その時代、時代に現れるという。

ただし、すべての人間は神の現われでは、あるが、その現われ方が千差万別である。神は、あるところには、無明無知(マーヤ、闇)の力として現れるし、またあるところには明知(悟り、光)の力として、現われる。そして、ある入れ物(人間)には沢山、ある入れ物(人間)には少なくという具合に、それぞれの人間の神性の分量は平等ではないとする。

そこで神の化身、アヴァターラは、神性に満ちあふれた人間として、人間の中に出現することがわかる。

ただラーマクリシュナは、『神の化身をすべての人が見分けられるわけではないよ。肉体をまとっているから、普通の人と同じように病気もするし、悲しみも、飢えも、渇きも、みなあるんだ。わたしらとおなじように物を思ったり、考えたりもする。』と補足する。
(人類の知的遺産/ラーマクリシュナ/講談社P189-192抜粋。P192から引用)


2.信愛(バクティ・ヨーガ)の道

ラーマクリシュナは、信愛(バクティ・ヨーガ)の道では、有形の神を信仰することであるとする。
ラーマクリシュナは、寺院のカーリー女神像を有形の神の現れと見、その像が『大実母(マー)』であるとして、その像に恋い焦がれ、礼拝供養し、ついには、神と一体となる境地に至っている。

ラーマクリシュナは、無形の神を信仰するより、有形の神を信仰するのが容易であるという。そして有形の神の代表として、神の化身(アヴァターラ)をまず挙げている。
ラーマクリシュナは、人間としての神の化身には出会っておらず、カーリー女神像を有形の神の現れとし、帰依したのだと思われる。

ラーマクリシュナは「神の化身に会うためには霊の修行が必要である」と言うが、神の化身に会う会わないは、縁によるところが大であるから、同じような帰依が、他のバクティ・ヨーガの修行者にできるかどうかは、その修行による霊的な深化がどの程度起こってくるか、すなわち信愛の深まりの程度で決まるように思う。愛が深いほど、出会うチャンスはある。

また信愛(バクティ・ヨーガ)の道にいる人に対し、「すべては夢、幻だ。」などと言って、無形の神への修行や、智慧のヨーガの話をするのは、苦労してやっと芽生えた信愛者(バクティ・ヨーガ)としての信仰をダメにすることになると戒めている。


【チャクラと七つの身体−242】
◎アストラル体−111
2.アストラル体の性質−92
10.バクティ・ヨーガ-3 神の化身と信愛の道 
(ザ・ジャンプ・アウト296)

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