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セクストゥスの金言から

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◎信心深く善良な魂は神の道を行く

オーディンの箴言や、ベン・シラの知恵ソロモンの知恵のような古来の金言には二重三重の含意がある。一読してわかった気になれるとっつきやすさがあるが、その内容は、何回も人生を繰り返した老賢者の古(ふる)さびたものである。

ナグ・ハマディ文書にあるセクストゥスの金言もそうしたものの一つである。

『○349信心深く善良な魂は神の道を行く。悪霊〈ども〉もそれを妨げることはできない。
○353神については、神から学んだ[のでなければ]、〔何一つ語ってはならぬ〕

○354神なき者と神〔について〕語る〔な〕。
○355神について語るときは、神の面前にいるかのように語れ。
○356汚れた行ないから[清められていないままで]神について語っては〔ならない〕。

○357神についての真実な[語り]は神の語りである。
○358お前は、前もって自分は神に喜ばれていると確信できたのであれば、誰であれ、お前の望む者に、神について語るがよい。
○359 神についてのあらゆる語りには、神に喜ばれる行ないが先立たねばならない。

○360大衆の前では神について語ろうとするな。
○361神についての語りは、魂についての語りよりも控えよ。』
(グノーシスの変容 ナグ・ハマディ文書・チャコス文書 岩波書店P385から引用)

およそスピリチュアル・ブログをやっている者は、「大衆の前では神について語ろうとするな。」を犯している。
スピリチュアル・ブログをやっている者で、神知らぬ者は、「神なき者と神について語るな。」を犯している。
神はそもそも語り得ないものだから、「神についての語りは、魂についての語りよりも控えよ」となる。

けれども、
神知らぬものが、言葉で語れないものを語ろうとチャレンジするのは一見無謀だが、その気概がなければ、何も起こりはしない。
そうしたチャレンジャーの中には、信心深く善良な魂がいないはずはないからである。

「信心深く善良な魂は神の道を行く。悪霊どももそれを妨げることはできない」


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