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人類絶滅兵器予言−2

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◎ブレジンスキー

ソ連には、1957年から1985年の28年間にわたって外務大臣を務めたグロムイコという人物がいて、その間共産党書記長などのトップが何人も変わっても自分だけはその枢要な地位を変えなかったのは、事実上のソ連の最高実力者だったのではないかと見る向きもある。ブレジンスキーもややそれに似ていないこともないように思える。


ズビグネフ・ブレジンスキーの著書から。奇しくも彼も出口王仁三郎の予言したとおり、核と細菌兵器が最終的な人類絶滅兵器であることを示唆している。

『一方では、軍事力と社会文化の組み合わせが、アメリカがみずからを他の模範とみなす傾向をそれまで以上に強化させ、その優位性により、自分たちには倫理的任務があるという意識を増長させている。

国務省を通じて他の国の行動にくちばしをはさもうとするアメリカ議会の傾向は、今のアメリカの姿勢を象徴している。すなわち、自国の主権を守ることには敏感であるにもかかわらず、他国のそれに関してはますます横柄にふるまうのだ。


その一方で、アメリカの力とグローバリゼーシヨンの組み合わせは、アメリカの安全保障の性質を変えつつある。現代のテクノロジーは地理的な距離を問題にしなくなっており、暴力を企てる人間の数、その破壊の範囲、破壊のための手段を増加させている。

同時にグローバリゼーシヨンに反対する勢力は、怒りを最大の標的アメリカに向けている。敵意はアメリカに集中しているのであるが、グローバリゼーシヨンは危険を遍在化させていると言える。


テクノロジーは平等に社会の脆弱性をもたらす。現代の情報通信により革命的に距離が圧縮されていることと、致命的な破壊をもたらす範囲が飛躍的に広がったことは、従来の国民国家の保護の傘に穴を開けてしまった。さらに、兵器の保有もその有効範囲も国家の枠組みを超えはじめている。

国家ではない地下のテ口組織でさえ、破壊力の大きい兵器を入手することが容易になりつつある。

先進テクノロジーを使ったテロがいつ、どこで起こるかはもはや時間の問題にすぎない。また、テクノロジーの平等化は、たとえば北朝鮮のような貧しい国にも、かつては少数の強国だけがもちえた破壊的な手段を提供している。

このような傾向はいつの時点かに終末論的な惨事をもたらしかねない。歴史上初めて聖書とは別の「この世の終わり」の筋書きが現実味を帯びてきた。それは、神の審判ではなく、人為的に起こされる地球規模の大変動の連鎖反応によるものである。新約聖書の最後にあるヨハネの黙示録第十六章に描かれたハルマゲドンは、核と細菌兵器による世界の自殺にとって代わられるかもしれない。

そのような事態が起こる可能性は今後数十年は低いかもしれないが、科学によって今後も人類は自己破滅能力を高めつづけ、社会は必ずしもそれを阻止したり、抑制したりできなくなるかもしれない。それは避けられない現実だ。』
(孤独な帝国アメリカ/ブレジンスキー/朝日新聞社P29-30から引用)

出口王仁三郎は、最後は言霊戦だと言っている。愛が勝つか悪意が勝つかということだが、世の中には「空念仏」という言葉があるが、きっと神知らぬ身の言霊は「空言霊」だろう。発声練習と言霊の質は関係あるまい。心のクオリティの問題だから。

今時、非正規雇用の人が全労働者の半数を超えるという。将来、賃金水準の高い正規雇用の人から非正規の人に賃金を再分配するような慈悲の政策が実現できれば、日本もまだ捨てたものではない。

ところが岩波新書の「子供の貧困」を見ると、日本では低所得層から税金を吸い上げて高所得層に再分配している(2011年の子ども手当満額実施時だけは逆転していたが)そうだ。このように、豊かな者が貧しい者から膏血を絞って、貧しい者を更に貧しくする政策をとっているようでは、日本の運命はますます厳しい。慈悲も愛もない国として、誰かさんに裁かれよう。これでは人類絶滅兵器の餌食になりかねない。『日本人の手では立て直しできないので、外国人の手で立て直し』という前回の大戦の二の舞になりかねない。

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