◎行為の結果を念頭から捨てる
シヴァ・サンヒターは、成立時期はウパニシャッドからは時代が下がるが、ハタ・ヨーガ経典の一つ。時間のない世界のことを書いているので、成立時期はあまり問題にならない。ハタ・ヨーガは、単なる健康法ではなく、クンダリーニ・ヨーガの前段とされ、相応の重要な事項を展望している。
『2.53 霊魂に附着する前世の薫習という根がどんなものであろうと、それに合致した迷妄を背負って、人間は善行と非行をなすのである。
2.54 修行者にして、この輪廻の大海を渡ろうと欲するならば、行為の結果を念頭から捨てて、自己の階級と年齢に応じた義務を実践すべし
2.55 感覚対象に執着する人は感覚的諸対象の上に幸福を求め、ことばのあやによって浄福への道をふさがれて、悪行にふけるのである。
2.56 もし人がアートマンによってアートマンを見て、現世における何物をも見ないならば、義務行為を全く放棄しても何の罪もない、というのがわが結論である。』
(続ヨーガ根本経典(シヴァ・サンヒター)/佐保田鶴治/平河出版社p188-189から引用)
最後のアートマンによってアートマンを見てというシチュエイションは、中心太陽突入直前の状態しか思い浮かばない。いずれにせよ人間としての体験ではあるまい。
だから人間として真に生きるためには、『行為の結果を念頭から捨てる』ことが必要だが、この状態こそまさに『いまここ』であって、ある種の意識の極限状態、ピーク・エクスペリエンス、悟りを経過しないと、決してそうはなるまい。それは決して日常の意識にはあるまい。
そこで、どうすれば悟りを開くことができるかが問題となってくる。
【チャクラと七つの身体-322】
◎アートマン-26
3.シヴァ・サンヒター ◎シヴァ・サンヒターの人間の義務
(ザ・ジャンプ・アウト376)
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シヴァ・サンヒターは、成立時期はウパニシャッドからは時代が下がるが、ハタ・ヨーガ経典の一つ。時間のない世界のことを書いているので、成立時期はあまり問題にならない。ハタ・ヨーガは、単なる健康法ではなく、クンダリーニ・ヨーガの前段とされ、相応の重要な事項を展望している。
『2.53 霊魂に附着する前世の薫習という根がどんなものであろうと、それに合致した迷妄を背負って、人間は善行と非行をなすのである。
2.54 修行者にして、この輪廻の大海を渡ろうと欲するならば、行為の結果を念頭から捨てて、自己の階級と年齢に応じた義務を実践すべし
2.55 感覚対象に執着する人は感覚的諸対象の上に幸福を求め、ことばのあやによって浄福への道をふさがれて、悪行にふけるのである。
2.56 もし人がアートマンによってアートマンを見て、現世における何物をも見ないならば、義務行為を全く放棄しても何の罪もない、というのがわが結論である。』
(続ヨーガ根本経典(シヴァ・サンヒター)/佐保田鶴治/平河出版社p188-189から引用)
最後のアートマンによってアートマンを見てというシチュエイションは、中心太陽突入直前の状態しか思い浮かばない。いずれにせよ人間としての体験ではあるまい。
だから人間として真に生きるためには、『行為の結果を念頭から捨てる』ことが必要だが、この状態こそまさに『いまここ』であって、ある種の意識の極限状態、ピーク・エクスペリエンス、悟りを経過しないと、決してそうはなるまい。それは決して日常の意識にはあるまい。
そこで、どうすれば悟りを開くことができるかが問題となってくる。
【チャクラと七つの身体-322】
◎アートマン-26
3.シヴァ・サンヒター ◎シヴァ・サンヒターの人間の義務
(ザ・ジャンプ・アウト376)

