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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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お祈り、黙想、瞑想

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◎無神論国家日本

電通総研・日本リサーチセンターの「世界主要国価値観データブック」によれば、

「お祈り、黙想、瞑想、それに類することを行っているか」というアンケート質問に対して、
日本  37.4%
韓国 47.4%
米国 81.3%
メキシコ 81.7%
イタリア 75.2%
という回答だった。

最も不信心な国、日本。これに対して、プラグマティズムの国アメリカは、意外にも、その功利と個人主義の故か、お祈り、黙想、瞑想を行う人は多い。アメリカは大ブームのハタ・ヨーガには必ずメディテーションがついているのと、コミュニティ行事として教会の日曜礼拝が入っていたり、メガ・チャーチの隆盛が見逃せない。

戦後70年アメリカ文化は、ドラッグを除いて皆日本に流入してきた。韓国みたいにさほどキリスト教は隆盛にならなかったものの、仏教系・古神道系の新興宗教は勢力を拡大したが、お祈り、瞑想、黙想は根付かなかった。また国家神道の反動から戦後は実質的無神論教育が行われた。

その結果、情の強い精神性と個人主義的ライフスタイルの衝突により、日常の不安、苦悩、生きづらさに対する解の方向性は、セラピー、カウンセリングなどの精神科医療よりむしろ、マスコミ星占いや、パワースポット訪問、パワーグッズ購入などの通俗的スピリチュアリズムがこれを代替している。

また檀家、氏子の減少によるお寺と神社の崩壊も進んでいる。

国民的課題として、宗派、無宗派を超えてライフ・スタイルとしての冥想は必要だ。精神の安定とか、落ち着くとかの功利的目的なしに、ただ坐ることが必要だ。それをどう理解してもらうかが問題である




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