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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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NHKスペシャル 盗まれた最高機密 ~原爆・スパイ戦の真実~

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◎原爆開発から人類の自殺

現在も世界には1万5千発以上の核兵器が存在し、敵国の生存機能、生産機能のほとんどを破壊できるように24時間スタンバイされている。この番組は、最初の原爆開発から、原爆投下について主に追った番組であって、いくつかのわかりやすすぎる解釈にいささかの違和感を覚えた。

ひとつは、日本はウラン鉱石が入手できなかったので、原爆を作らなかったとしているが、仁科ルート以外のルートには言及なし。

更にアメリカは、1945年広島、長崎が終わった後、更に別の都市にも次々と原爆を落とすつもりで3発以上の原爆を製造したかまもなく完成できるような状況であったこと。広島、長崎では原爆の種類が相違しているらしいが、アメリカの爆縮の技術開発については触れたが、そこにはあまり突っ込まなかったこと。広島、長崎は両方とも本当に米国製?

もうひとつは自らソ連のスパイとなって原爆機密資料を流し続けたセオドア・ホール。それはそうかもしれないが、ソ連側にもアメリカのスパイが当然いて、アメリカもそれは承知していたのではないか。つまり彼は泳がされていたのではないかということ。

ドイツが原爆開発しなかったというのは、そういう説が多数であるからそうかもしれないと思った。
Uボートで日本陸軍に贈られたウランは米軍に持っていかれたと初めて知った。

20世紀には夢想だにできなかった核による軍事的多極が、米国の国力の弱体化により、21世紀に現出し、日米連合対中国の対立が世界核戦争の可能性を持つ引き金の一つとして登場してきた。こうなってくると超能力予言者でなくとも「第三次世界大戦は不可避」と見ざるを得ないのではないか。核武装解除から恒久和平に進むには、核保有国が核を全廃しなければならないが、その動機となる事件は人類の自殺か自殺未遂しかいまのところ考えにくい。

もちろん万人の冥想による恒久平和の実現はあるが、その道は険しく遠い。

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