◎握固して、守一すれば
握固とは、幼児がにぎにぎをすることであって、道家の行法の一つ。ハタ・ヨーガにはにぎにぎはなく、さして重視されているわけでもない。そうすると、握固とは、指を握るにぎにぎのことではないのではないかと思う。
老子の第55章に「骨弱筋柔而握固=赤ん坊は骨が弱く、筋が柔らかで、その為に、その拳はまことに固く握ることができる。」という件があり、それで、にぎにぎのことだと言われてはいる。
抱朴子の地真篇に「握固して、守一すれば、鬼も即ち去る」とあり、握固して、精神集中冥想すれば、邪気も去るとする。
漢武帝内伝にも握固の件りがあり、これでは、「精を愛し、握固して気を閉じ、液を呑む」とし、いわゆる精液を放出しないことと別に気を閉じる技法が握固であるとしている。これを9年やれば仙人になるとする。
<漢武帝内伝の当該部の書き下し文>
『子、但だ精を愛し、握固して気を閉じ、液を呑めば気化して血と為なり、血化して精と為り、精化して神と為り、神化して液と為り、液化して骨と為る。
之を行って倦(う)まざれば、神・精充溢し、之を為すこと一年にして気を易(か)へ、二年にして血を易へ、三年にして精を易へ、四年にして脈を易へ、五年にして髄を易へ、六年にして骨を易へ、七年にして筋を易へ、八年にして髪を易へ、九年にして形を易ふ。
形易れば則ち変化す。変化すれば則ち道を成し、道を成せば則ち僊人(せんにん)と為り、云々』
気を閉じて周回させれば、これは周天となるが、そうなのかどうか。
握固とは、幼児がにぎにぎをすることであって、道家の行法の一つ。ハタ・ヨーガにはにぎにぎはなく、さして重視されているわけでもない。そうすると、握固とは、指を握るにぎにぎのことではないのではないかと思う。
老子の第55章に「骨弱筋柔而握固=赤ん坊は骨が弱く、筋が柔らかで、その為に、その拳はまことに固く握ることができる。」という件があり、それで、にぎにぎのことだと言われてはいる。
抱朴子の地真篇に「握固して、守一すれば、鬼も即ち去る」とあり、握固して、精神集中冥想すれば、邪気も去るとする。
漢武帝内伝にも握固の件りがあり、これでは、「精を愛し、握固して気を閉じ、液を呑む」とし、いわゆる精液を放出しないことと別に気を閉じる技法が握固であるとしている。これを9年やれば仙人になるとする。
<漢武帝内伝の当該部の書き下し文>
『子、但だ精を愛し、握固して気を閉じ、液を呑めば気化して血と為なり、血化して精と為り、精化して神と為り、神化して液と為り、液化して骨と為る。
之を行って倦(う)まざれば、神・精充溢し、之を為すこと一年にして気を易(か)へ、二年にして血を易へ、三年にして精を易へ、四年にして脈を易へ、五年にして髄を易へ、六年にして骨を易へ、七年にして筋を易へ、八年にして髪を易へ、九年にして形を易ふ。
形易れば則ち変化す。変化すれば則ち道を成し、道を成せば則ち僊人(せんにん)と為り、云々』
気を閉じて周回させれば、これは周天となるが、そうなのかどうか。