◎父と息子で作ったキリスト教文明
「ヴェールを脱いだカバラ/マグレガー・メイザース P62」によれば、
聖書の創世記第一章26節に
「神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう」」とあることから、全能の神が、なぜだか複数であることを仄めかしている。
続く聖書の創世記第一章27節では、神が男女両性だから、人の男女を自分の似姿として作れるとする。
カバラでは、神であるエロヒムALHIMは、女性単数形のエロアALHという語に男性複数系の語尾IMを加えて作ったものである。よって神は、男女両性具有であるとする。
この時代のキリスト教系の教義では例によって、「父」と「息子」は出てくるが、「母」は出てこない。
カバラの教義では、「日の老いたる者」が自分自身を「父」と「母」に同時に合体させて「息子」を得る。この母がエロヒムであると説明する。
イエス・キリストは、ユダヤ教から出たので、当然こういう原理は知っていたし、当時のユダヤ教関係者も承知していた。
こうして故意に母性を表舞台から遠ざけたキリスト教社会は、大航海時代とルネッサンス、産業革命を経て、物質が尖鋭な価値を持つ社会を作り出した。父と息子でもって。
「ヴェールを脱いだカバラ/マグレガー・メイザース P62」によれば、
聖書の創世記第一章26節に
「神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう」」とあることから、全能の神が、なぜだか複数であることを仄めかしている。
続く聖書の創世記第一章27節では、神が男女両性だから、人の男女を自分の似姿として作れるとする。
カバラでは、神であるエロヒムALHIMは、女性単数形のエロアALHという語に男性複数系の語尾IMを加えて作ったものである。よって神は、男女両性具有であるとする。
この時代のキリスト教系の教義では例によって、「父」と「息子」は出てくるが、「母」は出てこない。
カバラの教義では、「日の老いたる者」が自分自身を「父」と「母」に同時に合体させて「息子」を得る。この母がエロヒムであると説明する。
イエス・キリストは、ユダヤ教から出たので、当然こういう原理は知っていたし、当時のユダヤ教関係者も承知していた。
こうして故意に母性を表舞台から遠ざけたキリスト教社会は、大航海時代とルネッサンス、産業革命を経て、物質が尖鋭な価値を持つ社会を作り出した。父と息子でもって。