◎近代西欧文明の正常化と崩壊
マグレガー・メイザースは、自著ヴェールを脱いだカバラの序文で、聖書の翻訳者たちは、自分にはよくわかった理由のために、神が男にして女であるという事実を念入りに摘出しそれに関する表現を削除したと書いた。
聖書では、神とはひたすら父なる神であって、アダムとイブではアダムが先でイブが付属みたいに書かれている男性優位な世界観が展開されている。
これを見て出口王仁三郎は、キリスト教で云う三位一体は実は二位一体などと言っているが、要するに太母について何も語らない珍しいタイプの宗教がキリスト教なのだ。
現代文明はキリスト教をバックボーンとして発展してきたが、その文明の基調は、闇=母=死を徹底的に隠し忌避するタイプの文明であるがゆえにアポロン的である。
こうした宗教としてのある種の異常事態は長年月の末に正常化される。それが、闇=母=死=太母の復権であり、表舞台への登場である。その前駆的社会現象が、女性の参政権、社会参加の強化ということになる。神的三位一体の復活は、男女の均衡をとることを要求してくるのだ。
しかし、それはともすれば、男性優位型の近代西欧文明の崩壊の兆しとなりえる。
近代西欧社会は個人主義だが、それは男性優位観に裏打ちされたライフ・スタイルであって、母系社会では、大家族主義になるのと好対照。
しかし、神は本来両性具有であって、古キリスト教のみならず、古神道でもいずのめという両性具有のシンボルを有し、密教の交合図も両性具有のシンボルの一つ。
両性具有を喪失していた近代西欧文明は、その正常化プロセスとして両性具有に向かうのだが、それが男性優位社会の崩壊を伴うというのはごく当たり前のことと思える。それも文明の崩壊である。
マグレガー・メイザースは、自著ヴェールを脱いだカバラの序文で、聖書の翻訳者たちは、自分にはよくわかった理由のために、神が男にして女であるという事実を念入りに摘出しそれに関する表現を削除したと書いた。
聖書では、神とはひたすら父なる神であって、アダムとイブではアダムが先でイブが付属みたいに書かれている男性優位な世界観が展開されている。
これを見て出口王仁三郎は、キリスト教で云う三位一体は実は二位一体などと言っているが、要するに太母について何も語らない珍しいタイプの宗教がキリスト教なのだ。
現代文明はキリスト教をバックボーンとして発展してきたが、その文明の基調は、闇=母=死を徹底的に隠し忌避するタイプの文明であるがゆえにアポロン的である。
こうした宗教としてのある種の異常事態は長年月の末に正常化される。それが、闇=母=死=太母の復権であり、表舞台への登場である。その前駆的社会現象が、女性の参政権、社会参加の強化ということになる。神的三位一体の復活は、男女の均衡をとることを要求してくるのだ。
しかし、それはともすれば、男性優位型の近代西欧文明の崩壊の兆しとなりえる。
近代西欧社会は個人主義だが、それは男性優位観に裏打ちされたライフ・スタイルであって、母系社会では、大家族主義になるのと好対照。
しかし、神は本来両性具有であって、古キリスト教のみならず、古神道でもいずのめという両性具有のシンボルを有し、密教の交合図も両性具有のシンボルの一つ。
両性具有を喪失していた近代西欧文明は、その正常化プロセスとして両性具有に向かうのだが、それが男性優位社会の崩壊を伴うというのはごく当たり前のことと思える。それも文明の崩壊である。