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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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だまされやすい人

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「人ながら」で騙される

だまされやすい人を、自分が騙されたと気が付かないうちに騙すのが、現代のあらゆる商売の基本テクニックであると言って過言ではないだろう。

『だましの手口/西田公昭/PHP研究所 P35』に「詐欺や悪徳商法にだまされないために 心理テスト」というので、25項目のチェックリストが掲載されている。このチェックリストで、該当する項目が多ければ多いほどだまされやすいということ。(著者は、マインドコントロールの専門家)

このチェックリストの中で、意外と思われるものは、

「第3問 苦情を言われるとすぐへこんでしまう」
「第5問 どんなときにも人に嫌われないように振る舞う」
「第13問 家族や仲の良い友人にも話せないことがいくつかある」
「第18問 何でも気軽にできる友人は少ない」
「第25問 詐欺にあった人はとても運が悪いと思う」

こんな具合で、協調性があって、ちょっと気が弱くて、お人よしで、外交的ではなく、悪いこと、気の毒なことは基本他人事と考えるキャラクターが浮かんでくる。つまり日本ではどこにでもいそうな人なのである。こうした人を舞台にして、日夜正常なビジネス商談は勿論のこと、振り込め詐欺、架空請求詐欺、催眠療法、アポイントメント療法、キャッチ・セールス、点検商法、ネットワーク・ビジネス、霊感・開運グッズ商法が幅広く展開されている。

逆に騙されない人のキャラクターは、愚痴や無理難題へのストレス耐性が高く、何か問題が起こったら簡単に聞ける人脈があって、注意深く、うまい話はないことがわかっている人というようになる。この種の人はせいぜいが5%くらいのもので、差し引き日本人の95%がこうしたマインド・ビジネスにやられる素地を持っているように思う。

日本はこんなマインド・ビジネスのような悪徳商法の草刈り場になるのは本意ではなく、本来、惟神(かむながら)の言霊の幸(さきは)う国となるべきではなかったか。いつまでも冥想もせず、現世利益優先、メリット優先の「人ながら」でやると、国は弱体化し、ますます亡国に進むばかりである。

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