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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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努力、勤勉、謙虚をばかにする時代

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◎うすら拝金教と表面のつくろいなど

努力、勤勉には時間がかかるし、やりたくないことを長期間、長時間にわたってやらなければいけないという心理的ストレスにさいなまれる。

そうしたあなたには、金で時間を買うという大義名分の下に、今すぐ簡単にお金を出せば手に入る願望達成グッズ、開運グッズ、コンプレックスをなくしてくれる自己啓発セミナー、現世利益・願望成就確約宗教、潜在能力強化による成功法則実践コースなどに飛びつく。

飛びついた人の中で、前のめりな人は段階的に欲望目標を挙げて更に欲望を煽り立てるシステムにはまり、迷っているような人は、叱ってムチを見せ、あるいは逆に高額な景品を只であげて飴を見せ、同業仲間、信者仲間、生徒同士の横のつながりを示しては相互の競争を煽り立て、ついでに上から評価される、下から評価されるなどとそのグループの価値観にがんじがらめにしてとりこんでいく。


日本人は「うすら拝金教」信者が多いから、同じグッズを手に入れてもタダでもらったものは効果がないが、金を払った途端によく効く、それも高額になれば効果増進するという、マジとシャレの壁をも超えた、信じられない「お金効果」は良く耳にするところである。

さて日本では、謙虚といえば、生意気でないということで、珍重され上の覚えもめでたい。ところが、生意気でないことと挨拶ができることは、その人間が真人間であるかどうかとは何の関係もない。人間の表面づらがまともである以上のものではない。これもみかけだけを評価し、人間の悪意を軽く見る日本の社会通念の一つ。真の謙虚など何の評価もない。

そして極め付けは、金がある人が善い人で、金がない人は悪い人という通念。

人は金のためにいやな仕事、いやな役回り、いやなバイトもするが、一方でこのように金でもってみじめな自分から抜け出す道筋をも手に入れようとする。

こうして金で始まり金で終わる、カタルシスもない、出口もない人生サイクルに陥る人は少なくない。こんなあんばいでは、うつ病も増えようというものだ。

ゆとり教育、スマホの蔓延、そしてこうした拝金意識、こうしたものの複合的な寄せ集めが平均的日本人であり、日本社会である。この隘路を出るには根っこから変えねばならないが、まずは日々の冥想を。

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