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ノストラダムスの予言手法

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◎秘められた占星術の本質

ノストラダムスは、占星術師として有名なので、占星術でもって百詩篇を仕上げたのだと思われがちなのだが、実はそうではないようだ。

ノストラダムスは、妻子を養うために占星術をメインの生業とはしていたのであるが、誰に対してでもホロスコープを立てられる時間があったわけではない。また彼は医師として教育訓練を受けた人物でもあった。

1548年頃ノストラダムスは、ジェノバ地方に旅に出た。道すがら彼は一人の若いフランシスコ会修道士とすれ違った。ノストラダムスは彼の前に思わずひざまずいて、「あなたはやがて教皇様になられるお方です。」と語りかけた。果たして、これから37年後の1585年この修道士は教皇となった。

道ですれちがった人物なので、ホロスコープを作成するいとまもなく、ノストラダムスは、何かを感じていたのだ。

まさに孤独より立ちのぼるか細い炎(百詩篇第一巻の最初の詩)という霊感が、その予言を可能としていたのだと思う。

現代人は手元にあるあらゆる事物からこの世全体の行く末を感得できるというが、ノストラダムスは16世紀の人物ながらそういう芸当ができる人物であったようだ。要するに平素はホロスコープをよりどころに霊感を輝かしていたが、ときによりホロスコープなしでもいける人だったわけだ。

紀元7千年紀とは、完成の時代のことなので、現代のこと。
現代までのことをホロスコープで重大な節目の時期について星の並びを探り当てホロスコープを出し、それを百の詩に落とし込むというような手の込んだことを彼はやらなかったのだろうと思う。

ノストラダムスの百詩篇では、「神が傍らに座しながら」ある深いトランス状態にあって幻視したことを自動筆記したのではないかと思われる。フランス版お筆先みたいな感じ。出口ナオ風ではある。

こうしたノストラダムスの予言手法に占星術の本質が秘められていると思う。

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