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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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くそと黄金

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◎くそへ ここたくの罪を天津罪とのりわけて

世の中には、巨富を持っている人がいる。マイクロソフトの創業者のデビッド・ゲイツとか、投資家であるウォーレン・バフェットとか、ジョージ・ソロスとか英国女王ファミリーとか、日本にもそういう人もいる。

彼らは、人もうらやむ年棒のプロ野球の大谷翔平や筒香嘉智の百倍どころか万倍の資産を有している。サッカーのメッシやクリスチアーノ・ロナウドなどの千倍以上でもある。持てることに満足するまで増やそうと努力するのだろう。

けれども何兆円もの個人の財産は、本人が亡くなった瞬間、彼にとって何兆トンもの糞に化ける。

フロイトの夢判断では、黄金がくそに変ずる話が出てきて、黄金がくそと同義なのは潜在意識の常識であり、神々の常識でもある。

神々が不死の霊水アムリタをおしっことして与えようとした如く、神々にとっては、糞尿に対して変な羞恥心はない。日本国の神聖なる大祓詞にも「くそへ」が登場し、その天津罪を祓うべく毎日敬虔に全国で奏上されている。

一方で話が自分の金を出すことに及ぶや貧富にかかわらず性格が急に獰猛になる人は多いものだ。羨望なく巨富を見れる人だけが、求道の道を進む。

金融教育をしないと騙される人が増える。それはそうだが、金に使役される人を増やすことが人間社会の幸福増進につながるのだろうか。

金で得た幸福は一時的なものであり、部分的幸福であり断片的幸福である。そういう冷静な説を冷静にみれないのが貧困であり、世の中の非正規労働者は4割なのだから4割が貧困なのだろう。

イエス・キリストも貧困層だったし、釈迦も貧困層だったし、中国の禅者趙州も貧困層だったし、まともな宗教者は必ず貧困である。

ことさらに繰り返しくそと黄金の説を説かねばならぬほど世の中の迷蒙は深い。

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