Quantcast
Channel: アヴァンギャルド精神世界
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

節分の鬼

$
0
0
◎三千年前と役行者の時代

鬼とは日本国先住民の被征服民族をいうのではないかというかそけき説もある。

しかし出口王仁三郎の見方では、鬼は、大別して二種の見方があり、一方は地獄の邪鬼やこの世の悪人であり、もう一方は、東北鬼門に押し込められた、国常立の大神のこと。国常立の大神は、鬼門の金神、艮(うしとら)の金神とも称し、丹後の若狭湾の無人島沓島に幽閉されていたのだが、出口王仁三郎一行が島を開いて自由にして差し上げた。

国祖国常立尊を解放するとは、何か。古神道にあっては、天御中主神ら最初の三柱の神を崇敬するはもちろん、この世あの世を含めた現象のことは、本来の中心である国祖国常立尊を最重要として、信仰生活、鎮魂帰神を行うことだろうと思う。

鬼のいる方角は東北鬼門。出口王仁三郎の名はオニさぶろうである。

民俗学、歴史学、考古学などの考証では、5世紀から7世紀までに新大和族が先住民を追い払いそれが鬼になったみたいな議論を見ることがある。そうであったかもしれないが、それでは時代が新しすぎるように思う。

最後の時代が今の時代のような光優先で闇忌避のアポロン型文明となって新時代を迎えるという方向性が固まったのは、出口王仁三郎のいうように三千年以上前なのではないか。それでおそらく大本では三千年のこの仕組みと云う。

役行者は土地神を平定して前鬼後鬼を服従させたとは、チベットにおいて先住土着神を帰服させたパドマサンバヴァの事績に似る。しかしそれは、三千年前の国祖艮金神(うしとらのこんじん)を幽閉させた事件の解決ではなかったし、いわんや国祖神を隠退させたイベントそのものでもなかった。

出口王仁三郎の予言歌集「いろは歌」では、以下のように国祖神復活とみろく神政実現のよろこびにあふれてはいるが、日本のスピリチュアル・インフラの地ならしをした役行者の事績を三千年ぶりの大成果みたいに大きく評価しているわけではない。

『鬼と言はれし艮の、隅に坐ませし生神が、斯世この儘預りて善と悪とを立別けて、世界の洗濯為し玉ひ、清きは赦し玉ふなり。』

『さん千世界の梅の花、一度に開く今や時、鬼門の金神現はれて、鬼も大蛇も帰順して、松の神代と成る上は、二度目の世界は天国ぞ。曲も醜女も消え失せて、上から下たまで神心、勇みて暮む楽しさよ。』

『きもんの神は元の神、国常立の大神よ、斯世を造り固め成し、世の根の本に隠身て、善悪正邪の審判を最と厳重に立て玉ひ、この世一切守ります、尊とき神にましませり、鬼門の神は男神、経の守護と定まりて、緯の守護が裏鬼門、女神に坐して坤、変性女子の神霊ぞ、世界の悪魔や病ひ神、悪しき心の鬼どもを、払ひ清めて経緯の、夫婦の神は人民を、導びき給ふぞ尊とけれ。』

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3535

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>