上徳は無為にして、以って察し求めず
◎上閉はアートマン、下閉はニルヴァーナ 内丹の最初の聖典である周易参同契上巻第六章から。 『上徳は無為にして、以って察し求めず。下徳はこれを為して、其の用を休まず。 上閉は則ち有と称し、下閉は則ち無と称する。無は以って上に奉ずる,上に神徳の居あり。此の両孔穴の法は、有無また相須(ま)つ。』 上徳は、無為だからニルヴァーナ。下徳は、有だからアートマン。アートマンのレベルで神徳が展開する世界もある。...
View Articleストレスを呼気と共に排出
◎複数ボディでの同時呼吸 最近通勤時で座れる時には、完全呼吸法をやっている。通勤時でも呼吸しているので、通勤時に呼吸法は時間の有効利用ではある。完全呼吸法そのものでなく、最初の息を吐きだすところで心の中でオームを唱えながらあらゆるストレスを呼気に乗せて出すようにしている。 ※完全呼吸法(丹田呼吸法) 1.意識を丹田(へそのやや下)において腹をひっこめ、息を十分に吐きだす...
View Article一休 鴉の声を聞き反省あり
◎森女との爛れた愛の生活を鴉が笑う 一休禅師の狂雲集538番より 『鴉(からす)を聞き省あり 豪機(ごうき) 瞋恚(しんい)識情の心 二十年前 即今に在り 鴉は笑う 出塵の羅漢果 日影玉顔の吟(ぎん) 奈何(いかん)せん』 大意: 鴉の声を聞き反省あり 荒々しい心や怒りや欲情は、大悟徹底した20年前と変わらず今ここにある。 鴉は、この俗塵を超えて一休が羅漢果を得た(悟った)ことを笑う...
View Article悟っていないことを自覚した現代人
◎時間について意識する 人間は、時間について意識的になった。誰もがスマホや腕時計を持ち、テレビの時刻表示やPCの時刻に目をやり時刻を気にする。 古代人はここまで時間を気にすることがなかった。要するに物質文明が発達すればするほど、時間を意識するようになる。 時間を意識し、効率的に時間を使うことで、古代なら何日もかかったようなことを、場合によっては、数分あるいは一瞬のうちに完了することができる。...
View Articleクンダリーニとムラダーラ
◎現実感覚の鍵 ダンテス・ダイジが座談で、ムラダーラ・チャクラとクンダリーニが接している人が有するのが、一定の現実感覚であって、悟った人、発狂した人は、これがばらばらにはずれて、現実感覚を失っていると発言している。 現実感を失えば、社会的に適応するためにリハビリが必要。これが聖胎長養ということになる。...
View Article出口王仁三郎の道歌-1
◎人皆の夢にもしらぬ幽事をさとすは神のをしへなりけり 出口王仁三郎の道歌(出口王仁三郎全集 第7巻)から。まずは、 宗派の比較から。日本人なら古神道。仏教は厭世から覚醒へ、キリスト教は凄惨な十字架刑から愛を解く。それって日本の風土に合わないのではないかと古神道を復刻せんとしたが、その雄図は途半ばであった。 国教 天照神のをしへは神国の人のふむべき大道なりけり 神教...
View Article至大天球
◎あらゆるものがひとつながり 世界のあらゆる生物、無生物、事件、過去、未来、現在がひとつながりになっているこの至大天球。至大天球とは出口王仁三郎の命名だが、その属性の説明を見るにアートマンのことである。 なんとなれば、霊界物語第81巻総説で、以下のように説明しているからである。...
View Article至大天球-2
◎ス字本義 至大天球(=アートマン)の他の説明としては、 ス字本義の中に、 スの言霊は、至大天球の内外を涵し保ちて極乎たり(霊界物語第74巻天祥地瑞丑 総説)とある。 至大天球の創造される手順としては、 1.大虚空中に、葦芽の如く一点のス(天之峯火夫の神)が発生し、次第々々に膨れ上り、鳴り鳴りて遂に神明の形を現じる。...
View Article水と霊から迷宮へ
◎日常の隣にある異世界 ヨハネによる福音書第三章3-5 『イエス答へ給ふ『まことに誠に汝に告ぐ、人は水と霊とによりて生れずば、神の国に入ること能はず、』 これは、イエスのクンダリーニ・ヨーギであることの面目躍如たる発言である。水と火による死からの再生とは死の世界をクリアすること。...
View Article情事の迷宮から結婚への道案内
◎若い時の情欲を避けよ 新約聖書テモテ書第二章21~22節から、パウロがテモテに語る。 『もし人が卑しいものを取り去って自分をきよめるなら、彼は尊いきよめられた器となって、主人に役立つものとなり、すべての良いわざに間に合うようになる。 そこで、あなたは若い時の情欲を避けなさい。そして、きよい心をもって主を呼び求める人々と共に、義と信仰と愛と平和とを追い求めなさい。』...
View Article薬籤
◎神意に処方箋を託す 薬籤とは、道教の風習であって、最初に三本か5本の線香を香炉に刺し、御神籤棒の入った筒を振って番号付きの細い木を出す。 次にポエと呼ばれる半月あるいは三日月形の2個一組の木片を神に祈りながら地面に放る。 平面は陽、凸面が陰とされる。陰陽ならば、その籤で神意を得たとされ、その番号にあたる漢方薬セットをもらう。 陰々ならば凶兆であり、陽陽ならば神の冷笑なのでいずれもポエをやり直す。...
View Article女性チベット密教修行者ナンサ・ウーブムの復活
◎グルなしでポア ナンサ・ウーブムは、一児を生んだ主婦であったが、気立てと器量、品行の良さを見込まれて族長の息子の嫁になった。しかし、チベット密教僧の托鉢に応じたことを理由に義妹に殴打され、夫の暴力で肋骨を3本折った。さらに義父にも暴力を振るわれ、ついに亡くなった。...
View Articleテレビに破壊される脳-1
◎テレビに脳が書き換えられる 「テレビに破壊される脳/和田秀樹/徳間書店」の第三章は、「テレビに脳が書き換えられる」というもの。 この章には、小節があり、 1.テレビはいかに脳のソフトを書き換えるのか 2.不適応思考のパターンを作り出す恐怖 (不適応思考とは、社会的に不適応になっていくような思考パターンであって、うつ病に悪影響を与えるようなもの。) 3.認知的成熟度が退行する怖さ...
View Articleヤコブ・ベーメの決定的な15分間
◎隠された自然の最も内奥の根底へ ヤコブ・ベーメは、1575年にボヘミアに近いドイツの小村アルトザイデンベルグに農家の五人兄弟の4番目として生まれた。彼は靴職人として靴屋に徒弟として入り、24歳で親方になり、結婚もした。 靴屋の遍歴修行時代の18歳の頃、彼は魂が輝かしい安息に導き入れられ、神的光に包まれて七日間の間、神の観照と大歓喜のうちにあった。...
View Articleサトゥルヌス祭とサンタクロース
◎神と悪魔の合体 サトゥルヌス祭とは、古代ローマ暦の古い主要な祝祭で、12月17日から数日間、サトゥルヌス神をしのんで営まれた。奴隷にも自由が与えられるなど、陽気に祝われた。 サトゥルヌスは、ゴヤの絵にあるようにわが子をむさぼり食う老人ではあるが、暴力によって横死したもの達の霊や、墓もなく無縁仏になった死者の霊を祭る優しい愛にあふれる神でもあり、二面性を持つ。...
View Article五大の生成と消滅
◎シヴァ・サンヒターに見る世界の展開 シヴァ・サンヒターでは、地水火風空の五元論であるが、その生滅の根本をスラリと書いている。インドから東は五元論。 まずプルシャが意欲して万生を生み出したが、マーヤ(無明)がその時現れたので、万生は本来偽物である(実体がない)。 そして清純な梵(ブラフマン)に無明との結合が生じた。これが虚空(空)。...
View Articleアメリカのゴールド・ラッシュの頃
◎人は金のためなら何でもした アメリカンフットボールのスーパーボールは、2月5日、AFC王者ペイトリオッツが史上初の延長戦でNFC王者ファルコンズに34-28で大逆転勝ちを収めた。 アメリカンフットボールには、別にSan Francisco 49ersという名門もあるが、この名前はゴールド・ラッシュにちなんだもの。...
View Article古史古伝の考え方
◎文明滅亡を生き延びてきたサンカ 最近山の民であり漂泊の民であるサンカ関係の本を見ているが、曰くサンカと部落民は違うとか、大和朝廷による被征服民族であるとか、皆寡少の物証、伝承を集めては想像を膨らませている。 そうなるとどうしても古代史を遡って見れる超能力者に古史古伝の真相を質問に行きたがるのは、研究者もファンも同じ真情。...
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