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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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宣伝、洗脳の賞味期限切れ

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◎頭の中、心の中のロハス

情報宣伝あるいは洗脳の本質的な問題点は、一見納得させられた、了解させられた、思い込ませたことに成功したかに見えても時間がたつと、その植え付けられた認識は、当人の自然な状態に反するものだと元に戻ってしまうことである。

PR(パブリック・リレーションズ)という言葉を作ったのは、心理学者ジークムント・フロイトの甥エドワード・バーネイズというアメリカ人。彼は、1950年代に、グアテマラの左派政権下で、共産主義の恐怖を煽る宣伝工作を展開し、1954年の親米派クーデターの成功に一役かった。

『アメリカはパブリック・デイプロマシー (広報外交)の一環として、ハリウッド映画などを使った「ソフトパワー外交」を重視している。これは、アメリカの独善的な外交政策への批判をそらすための側面が強い。だが、アラブ諸国ではこのやり方はあまり巧くいっていない。やはり、本質的に批判されるべきものを覆い隠すことは一時的にしかできない。』
(プロパガンダ教本 エドワード・バーネイズ/著 成甲書房P244の訳者解説から引用)

偏った情報提供を的確に与え続けることにより、心理上にとある状況を作りさえすれば、人は世界の現状や国家の現状などについて、与えられた状況の文脈に沿ってしか判断しなくなる。これがPRの効果というもの。

PRあるいは洗脳は、その後継続的にそうした情報が与えられることがなければ、せいぜい3、4年でその効果は解けるものだと思う。

ところがあらゆるアングルからのPR情報があらゆるチャネルから入ってくる現代生活において、求道生活をするとすれば、そうした情報を遮断する心がけの他に、自分の気持ちを本来ある『大自然に憩わしめる』努力が必要である。

これが冥想ということになる。あらゆる洗脳が解ける3、4年は今のライフ・スタイルではいつまでたっても来ないし、衣食住だけロハスでも、頭の中、心の中がロハスでなければ、効果は半減である。


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