◎至福のバイブレーション
釈迦は、菩提樹の下で成道した。
だがインドのバラモン達の、釈迦への嫉妬心はすさまじく、後にバラモン達は、その菩提樹を焼いた。だから今ブッダガヤにある菩提樹は、もともとの菩提樹ではないそうだ。
略2千年間、バラモン達にとって釈迦は商売仇にすぎず、人間苦からの解放とか輪廻からの解脱とか永遠の至福とかは問題にせず、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、聖なるバイブレーションを湛えた菩提樹は簡単に焼け落ちた。
さて、釈迦の菩提樹が焼かれる前に、菩提樹の運命を惜しんだアショーカ王は、その枝を一本剪り、娘のサンガミトラに託してスリランカに植樹させた。
インド解放後の20世紀になって、ネール首相はスリランカに頼んでその枝を一本返してもらって、インドに植樹したという。
釈迦には、舎利があり、それで仏塔が世界中に建てられているが、当の故郷であるインドでは仏教が滅亡して久しい。ただインドでは、精神的なものに価値があることを国民の一人ひとりが認めている世界でも稀な国。
悟りそのものは色も形もないが、覚者のバイブレーションは感じることができる。それを感じ取る人のための舎利であり、菩提樹である。そうした形はきっかけになるからこそ求められるものだ。
釈迦は、菩提樹の下で成道した。
だがインドのバラモン達の、釈迦への嫉妬心はすさまじく、後にバラモン達は、その菩提樹を焼いた。だから今ブッダガヤにある菩提樹は、もともとの菩提樹ではないそうだ。
略2千年間、バラモン達にとって釈迦は商売仇にすぎず、人間苦からの解放とか輪廻からの解脱とか永遠の至福とかは問題にせず、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、聖なるバイブレーションを湛えた菩提樹は簡単に焼け落ちた。
さて、釈迦の菩提樹が焼かれる前に、菩提樹の運命を惜しんだアショーカ王は、その枝を一本剪り、娘のサンガミトラに託してスリランカに植樹させた。
インド解放後の20世紀になって、ネール首相はスリランカに頼んでその枝を一本返してもらって、インドに植樹したという。
釈迦には、舎利があり、それで仏塔が世界中に建てられているが、当の故郷であるインドでは仏教が滅亡して久しい。ただインドでは、精神的なものに価値があることを国民の一人ひとりが認めている世界でも稀な国。
悟りそのものは色も形もないが、覚者のバイブレーションは感じることができる。それを感じ取る人のための舎利であり、菩提樹である。そうした形はきっかけになるからこそ求められるものだ。