心を観照する
◎心の外に出る 心を観照する場合、観照している自分をなくするのが、最後のテーマとなる。禅の十牛図でも最後は自分が消える。 西洋では、心を分析して理解しようとするが、分析する自分が残るなどということはお構いなしで分析する。どんどん玉ねぎの皮を剥くようなもので、分析の結果何も起こらない。だから西洋では覚者も狂人も等しく精神病院に入れられる。...
View Article菩提樹
◎至福のバイブレーション 釈迦は、菩提樹の下で成道した。 だがインドのバラモン達の、釈迦への嫉妬心はすさまじく、後にバラモン達は、その菩提樹を焼いた。だから今ブッダガヤにある菩提樹は、もともとの菩提樹ではないそうだ。...
View Article宣伝、洗脳の賞味期限切れ
◎頭の中、心の中のロハス 情報宣伝あるいは洗脳の本質的な問題点は、一見納得させられた、了解させられた、思い込ませたことに成功したかに見えても時間がたつと、その植え付けられた認識は、当人の自然な状態に反するものだと元に戻ってしまうことである。...
View Article日本文化は麻で成る
◎衣(ぬの)としての大麻 海外で大麻の規制が緩いせいか、日本でも大麻解禁を意図した本が時々出版される。 しかしどうも議論が、ためにする議論が多いように思う。 スピリチュアリストとしては、大麻と言えば伊勢神宮の「神宮大麻」というお札。大麻は日本文化の中核なのだ。...
View Articleえらまれし人のみ住める神の世
◎古神道の至福千年 出口王仁三郎のいろは歌では、地上天国を描写する。 まず選ばれた人だけが生き残り、その人たちだけで社会を構成する。火の雨をくぐり抜けてきた人たちばかりだ。 戦いもなく、闇もなく、苦しみ迷うこともなく、飢え凍える人もない。 天は明るく地は豊かに、見る人毎に神心。 その時代に生きる人は、すべての人に神心が宿っている。...
View Articleイースター復活祭
◎イエスはいつ大悟したか 今日は、イースター。イエス・キリストの復活の祝い。肉体でなく、アストラル体での復活っぽいが、例によって現代科学で検証するすべはない。現代科学はそもそもアストラル体など認めていないので。 イースターと言えば、卵型のチョコがスーパーなど店先に並ぶのがキリスト教国の習いだが、日本ではまずあまりみかけない。...
View Article見神、見仏、見性の限界
◎見性だけでは不徹底 昨日記事では、イエスは見神体験は有していたが、神人合一を得たのは十字架上だったという話を出した。 見神、見仏、見性とは、禅の十牛図でいえば、第三図見牛であり、全然最初のほうであり、その後の人生の送り方によっては、悪に陥ることすらある。 イレーヌ・マキネスという修道女が禅をやる話で、「禅入門...
View Article釈迦の争闘観
◎諸々の欲望を究めつくして、自己の安らぎを学べ 朝鮮半島有事前夜ということで、釈迦の争闘観を見る。 この中村元訳では、恐怖を感じたとしているが、ぞっとしていやな感じはするかもしれないが、釈迦が今さら恐怖を感じるほど我の立ち位置を失うことはあるまいと思う。 だが、釈迦は覚者らしく、自分が寄る辺ないことも述べている。世界が不定でないことも見ている。...
View Article日本文化を破壊しようと狙う国
◎日中友好と後の祭り 半年くらい前に福島県内の仏像を多数破壊しまくった朝鮮人が逮捕されたというニュースが流れた。 そして今回は二人の中国人女性が、全国の有名神社仏閣を回って油のようなものを付けて回って全国に指名手配された。その対象となったのは、明治神宮、長谷寺、二条城、金峯山寺、橿原神宮、春日大社、唐招提寺、八坂神社、東寺、金刀比羅宮、永平寺、清水寺などなど軒並みにやられている。...
View Article歎異抄から念仏を始める気持ち
◎光明のうちに摂(おさ)めとられる 歎異抄のその1から念仏を始める気持ちの部分。 『あらゆるものを救わねばおかぬと御誓いなされた弥陀の本願の不思議な御はからいに助けられて、 浄土へ参らせていただけると信じて、御念仏を申そうというこころざしの起きたとき、 そのときこそ、もはや光明のうちに摂(おさ)めとって、捨てたまわぬ恵みにあずかっているのである。』 (親鸞全集 第1集 現代語訳 語録 親鸞/著...
View Article久松真一の悟りの定義
◎内に向かってさえも求むるな 久松真一の悟りの定義 『さとり―― 悟あるいは覚――とは何かと問われるならば、仏教学者はそれを仏教古来の典籍の中に、禅学者は過去の文献の中に、おそらく対象知的に求めようとし、禅道家は打坐により、あるいは既往の禅の機縁により、主体的に求めようとするでもあろう。...
View Article北朝鮮の人々
◎泰平の夢醒める 日本にいて、私は北朝鮮の人ですと名乗る人に会うことはまずない。中国で何十年も前に北朝鮮の人を見かけたことはある。 さて、今話題の北朝鮮の人の暮らしぶり。 2010年の「朝鮮総督府・封印された証言 趙甲済 洋泉社」を読むと、 ・1995年からの5年で北朝鮮では数百万人の人が餓死した。 ・戦後より日韓併合時代のほうが北朝鮮の人々の暮らしぶりは豊かだった。...
View Article日本人の民族性
◎情緒的で血の気が多く 日本人は、感情的な民族である、その上血の気が多く、同じ日本人同士でもすぐ殺し合いを始めることがある。 すぐかっとする情的な部分には一つの傾向があり、社会的あるいは精神的大義、つまり錦の御旗を与えた瞬間にその情的エネルギーは容易に糾合され得る。 ついこの間、戊辰戦争をやったことなど皆忘れているし、禁門の変で京都が丸焼けになったことも情緒的には忘れ去られている。...
View Articleキリスト教と転生
◎肉食とペット キリスト教では、人は輪廻転生せず、一回地獄に落ちたら、救済のチャンスなく、最後の審判の時に釜の蓋が開いて出てくるのが最後のチャンスみたいなものである。 この点は、地獄に落ちても弥陀の本願にすがれば救済されると説く仏教に比べて、キリスト教は、ひとたび道を誤ればノーチャンスである、極めて過酷な宗教であると安土桃山時代の民衆が感じたのはもっともなことである。...
View Articleヨーロッパの身分の断絶
◎キリスト教が形成した社会 『肉食の思想(中公文庫) ヨーロッパ精神の再発見 鯖田 豊之/著 中央公論新社』のp98に、15世紀以降のことだろうと思われるヨーロッパ社会の階層形成模型図というのが出ている。これは、おそらく著者オリジナルのものなのだろうが、これを見るといろいろなことが、はたと手を打って思い当たるような図である。 これによると、ヨーロッパ社会の最上層から下に向かって、 1.僧侶...
View Article禅の定力
◎カトリック修道女イレーヌ・マキネスの禅 日本で禅に取り組んだカトリック修道女イレーヌ・マキネスは、その著書「禅入門 -カトリック修道女の歩んだ道 イレーヌ・マキネス/[著] 堀澤 祖門/訳 岩波書店」において定力を次のように説明している。...
View Article光明とは何か
◎ダライラマの心の説明 ダライ・ラマが心の本性との関係でいうと光明とは何かという説明に対して、光明とは心の本来の輝きのことであるとしている。 概念的思考(分別)が生じるそれぞれの瞬間に光明という心の本性が必ず生じるというサキャ派の観察がある。...
View Article七つの次元を貫くもの
◎パイロットとクンダリーニ スピリチュアルおたくとして色々と調べていくと、行き当たる大きな疑問が残る。その一つが、七つの次元を貫くもの。 7つの身体は、それぞれ7つの次元に存在する。そしてチャクラが存在するのは、第4身体であるメンタル体まで。 ここまでは良い。しかしこの他に七つの次元それぞれに存在するものがある。それは神なのだが、もう2つある。...
View Articleバルドル殺し
◎盲目の神による必殺の矢 バルドルは、北欧神話で主神オーディンの息子にして神々の中で最も美しく万人に愛された神である。彼は、最も賢明で、美しく光り輝く美貌と白いまつ毛を持ち、雄弁で優しかった。 美しいものは妬まれる。母フリッグは世界中の生物・無生物に彼を傷つけないよう約束させた。そのため、いかなる武器でも彼を傷つけることは出来なくなった。ただ、ヤドリギだけは幼すぎてこの約束ができなかった。...
View Article組織になった宗教
◎あなたが神に気づくようにすることはできない OSHOバグワンは、カトリックについてはそれなりに前向きにとらえているが、20世紀のカトリックについては、1963年から1978年まで在位したローマ法王パウロ6世は同性愛者(魂への犯罪/OSHO/めるくまーるP40)とし、マザーテレサのことも同様の理由でこき下ろしている。 (こういう流れからLGBT容認が出てきているのだろうか。) これらを踏まえ...
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