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Channel: アヴァンギャルド精神世界
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甘くとろける「安い食べ物」

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◎チョコレートもどき

某社のチョコレートには、ほとんどカカオが含まれていないというネット情報を目にすることがあって、本当だろうかと疑いを持っていた。

「「安い食べ物」には何かがある/南清貴/三笠書房」を読んで、その謎が解けた。

本当のチョコレートは、カカオ豆を発酵焙煎したカカオマスから作るのだが、安いチョコレートにはこのカカオマスが全く入っていないか少々しか入っていないのだそうだ。理由は、カカオマスの値段が高いから。

勿論私は安いチョコレートしか食べられないのだが、安いチョコレートには、植物油脂(トランス脂肪酸)、乳化剤、香料、着色料がガッツリ入っていて、肝心のカカオマスはほとんど入っていないチョコレートもどきを食べていることになる。

チョコレートもどきには、ポリフェノールも含まれているのだろうが、怪しい甘い塊に過ぎないのだろう。

そういう世の流れからか、店頭にはカカオ90%チョコが並ぶ。ちょっと高いが、苦くて甘くないそういうチョコを誰が買うのかといつも思っていたのだが、チョコレートもどきのことを知ってしまうと、存在理由がわかる。

缶入りのバンホウテン・ココアを舐めると苦い。チョコレートはもともと苦いものなのに、甘くてほろ苦いものだと誤解させてきたコマーシャリズム。

特に食品関係は闇が深いように思う。暴露本も大して出ない。テレビコマーシャルのかなりの割合が食品だしね。

食料自給率の低い日本が食料を繰り回してやっていくのは大変だろうがそれとこれとは違うように思う。

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