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白隠禅師坐禅和讃-3

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◎自性すなわち無性にて

白隠禅師坐禅和讃の続き

『一座の功をなす人も 
積し無量の罪ほろぶ
悪趣何処にありぬべき
浄土即ち遠からず

かたじけなくもこの法を
一たび耳にふるる時
讃歎随喜する人は
福を得る事限りなし

いわんや自ら回向して
直に自性を証すれば
自性即ち無性にて
既に戯論を離れたり』

線香一本分の坐禅をする人であってすら、それまで積んだ無量の罪が滅ぶ。地獄、餓鬼などどこにあろうか、浄土はたちまちにして現前す。

かたじけなくも、こういうメカニズムを一度耳にして讃嘆随喜する人の、福を得ることは限りない。

ましてや、自分を振り返って、本来の自己を確認し得たならば、自性すなわち無性であって、もはや空理空論を脱却したのである。

十牛図でいえば、牛が本来の自己である牛。これが第八図では人も牛もない。

自性すなわち無性とは、アートマンとブラフマンの一如をいうが、ウパニシャッドでは、区別しているし、十牛図では、単純に一如とは言わない。

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