◎催眠状態の本質
現代では普通に生きているだけでも、あらゆる洗脳情報に曝されている。我々はテレビ、ネット、スーパーや量販店の店内放送などの洗脳情報に晒されない日はないからだ。
こうした洗脳は、人をいちいちトランスという意識の低下状態に持っていくことなく人を洗脳している。
これに対して、催眠状態と宗教経験(見神など)はトランスと呼ばれる意識の低下状態を前提にしたものである。
本山博によると(催眠現象と宗教経験/本山博/宗教心理学研究所)、催眠状態と真正の宗教経験の違いは、催眠状態は個人的無意識に留まるだけなのに対し、真正の宗教経験では、個人を超えた普遍的無意識(大いなるもの)に達するということである。
また催眠状態は、外からの暗示(洗脳情報)に対して無批判で受動的、意志が低下し、複雑な思考が除外される。この結果、個人的無意識が表面に表れ、想像力情動が盛んとなる。
これが本山博の分析だが、この想像力、情動の盛んな状態が、統合失調症の中核症状とされる妄想、幻覚が醸成される土壌ともなるのだろう。
本山博は、この個人的無意識が表面に表れた状態は、覚醒時の意識ではなく、覚醒時の意識の低下によってそれの規制を受けることなく意識化した無意識の意識というべきものであると評し、この個人的無意識による意識支配が催眠状態の本質であるとする。
宗教修行、冥想修行では、こうした個人的無意識からでてくるものは、妄想だとか邪境だとかして、相手にしないように訓練されるものだが、そういうテクニックを知らない一般の人が一日中ほとんど口をきかない環境に置かれると、(ひきこもりなど)意識が低下し、個人的無意識から湧き上がってくる自分勝手な妄想に沈潜しがちになりがちなのだろう。
昔、タクシーの運転手の方が、映画タクシードライバーの話になったら、あの映画のドライバーの気分はそのとおりなのだと教えてくれた。タクシードライバーでも意識の低下は起きがちなのだろう。
現代の混乱、地獄的な様相というのは、こうした整理されないままでの個人的無意識の表出が原因という側面もあるように思う。冥想しないことの弊害ともいえる。
なお真正の宗教経験では、外部暗示への無批判性や意志の低下は生じないが、意識の清明は必要だ。
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【悟りとは何か】 【ダンテス・ダイジ】 【クリシュナムルティ】 【OSHOバグワン】 【出口王仁三郎】 【道元】 【生の側から窮める】 【死の側から窮める】 【通俗人間性からのジャンプ】 【肉体】 【エーテル体】 【アストラル体】 【メンタル体】 【コーザル体】 【アートマン】 【ニルヴァーナ】 【アトランティス】 【現代文明】 【日本の行く末】
現代では普通に生きているだけでも、あらゆる洗脳情報に曝されている。我々はテレビ、ネット、スーパーや量販店の店内放送などの洗脳情報に晒されない日はないからだ。
こうした洗脳は、人をいちいちトランスという意識の低下状態に持っていくことなく人を洗脳している。
これに対して、催眠状態と宗教経験(見神など)はトランスと呼ばれる意識の低下状態を前提にしたものである。
本山博によると(催眠現象と宗教経験/本山博/宗教心理学研究所)、催眠状態と真正の宗教経験の違いは、催眠状態は個人的無意識に留まるだけなのに対し、真正の宗教経験では、個人を超えた普遍的無意識(大いなるもの)に達するということである。
また催眠状態は、外からの暗示(洗脳情報)に対して無批判で受動的、意志が低下し、複雑な思考が除外される。この結果、個人的無意識が表面に表れ、想像力情動が盛んとなる。
これが本山博の分析だが、この想像力、情動の盛んな状態が、統合失調症の中核症状とされる妄想、幻覚が醸成される土壌ともなるのだろう。
本山博は、この個人的無意識が表面に表れた状態は、覚醒時の意識ではなく、覚醒時の意識の低下によってそれの規制を受けることなく意識化した無意識の意識というべきものであると評し、この個人的無意識による意識支配が催眠状態の本質であるとする。
宗教修行、冥想修行では、こうした個人的無意識からでてくるものは、妄想だとか邪境だとかして、相手にしないように訓練されるものだが、そういうテクニックを知らない一般の人が一日中ほとんど口をきかない環境に置かれると、(ひきこもりなど)意識が低下し、個人的無意識から湧き上がってくる自分勝手な妄想に沈潜しがちになりがちなのだろう。
昔、タクシーの運転手の方が、映画タクシードライバーの話になったら、あの映画のドライバーの気分はそのとおりなのだと教えてくれた。タクシードライバーでも意識の低下は起きがちなのだろう。
現代の混乱、地獄的な様相というのは、こうした整理されないままでの個人的無意識の表出が原因という側面もあるように思う。冥想しないことの弊害ともいえる。
なお真正の宗教経験では、外部暗示への無批判性や意志の低下は生じないが、意識の清明は必要だ。


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